【マンデー激論】18日の参議院予算委員会での鈴木宗男議員(日本維新の会)の質問に対して、立憲民主党の小西洋之議員が激しく反発している。

 鈴木氏は、「3月10日の本委員会で、田島麻衣子議員の質疑が中断したときに、小西洋之議員が田島議員に、うそでもいいから口頭で通告したと言えばいいという発言があります。これは問題ではないでしょうか。委員長の見解を伺います」と尋ねた。質問通告をしていないのに「した」と嘘をつくというのは論外の話だ。鈴木氏が小西氏の発言を問題にしたのは当然のことだ。

 これに対する山本順三委員長(自民党)は、「私は、その動画、それから音声、確認しておりませんので、コメントをすることはできません」と答えた。山本氏としては、動画の内容を見て確認すると、面倒に巻き込まれると思ったのだろう。体をかわしている。

 その後、鈴木氏の質問に一部の野党議員が反発し、委員長の周囲で協議をしているときに小西氏が「私、総務省にいたから、(鈴木)先生のいろんなことを知っているんですけどねえ」という不規則発言をした。これは不規則発言というよりも、「こんな質問をしていると、俺が知っているお前の秘密をバラす」という恫喝に近い。

 国会議員は国民によって選ばれている。その質問を制限しようとすることは民主主義的価値観に抵触する。

「うそでもいいから口頭で通告したと言えばいい」とか「私、総務省にいたから、先生のいろんなことを知っているんですけどねえ」というような発言が、恐らく、無意識のうちに出てくる小西氏の価値観に筆者は危惧を覚える。

 東スポWebでは、小西氏の鈴木氏攻撃についてこう報じている。

〈(19日にツイッターで)「自民党に入りたい一心の売名行為と言われている。鈴木氏は各委員会で狼藉を繰り返しており、予算委でも会議録削除が協議されている」と宗男氏を狼藉者呼ばわり。最後には「相手にする価値もない」と切り捨てた。/ここまで激しく罵倒されて、宗男氏が黙っているハズがない。宗男氏VS小西氏はとんでもない展開になってきた〉(19日「東スポWeb」)


 筆者は鈴木氏の政治観を熟知している。鈴木氏は自民党に復党したいなど小指の先ほども考えていない。むしろ今回のやりとりで、民主政治にとって小西氏は危険な存在であるという認識を強めた。筆者も鈴木氏と同じ認識だ。