6月28、29日に大阪市で開催される20か国・地域(G20)首脳会合の期間中、同市西成区の“ちょんの間”料亭街「飛田新地」の休業が先日、発表されたが、飛田に次ぐ規模を誇る同市西区の「松島新地」も休業することが分かった。

 松島新地は約80店が軒を連ね、飛田と同じく、女の子の顔見せスタイル。地元関係者によると、休業は27日から30日まで。松島運営組合からの通知を受け、加盟店舗内には「G20サミット開催にあたり松島運営組合加入業者は営業を自粛いたします」という張り紙が掲示されている。

 G20開催に先立ち、大阪府警は27~30日の間、阪神高速道路や市内の一般道で大規模な交通規制を行うと発表。大渋滞が予測されることから、交通量の5割削減を目指し、車の利用自粛や迂回を求めている。すでに市内のタクシー運転手からは「そんなもん仕事になれへんし、休むわ」という声も多く聞かれる。

 店次第ではあるが、松島新地は基本、年中無休だ。地元関係者は「昔、休業になったこともあると聞いたけど、詳しいことは分からない」という。

 昨年の大阪北部地震や台風21号の襲来時にも営業を続けており、極めて異例ともいえる今回の休業に「女の子が来れんことには、どないもならんし、お客さんも来はれへんやろから、開けてもしゃない。飛田新地は2日間やけど、こっちは長め。飛田よりこっちの方が会場(G20が行われるインテックス大阪)にも近いしね。テロとか起きても怖い。まぁ、もともと飛田ほどお客さんも来はれんし、女の子も『あ、そうですか』と困った感じもないですよ」(同)。

 なお、大阪周辺の顔見せスタイルの新地として知られる兵庫・尼崎の「かんなみ新地」の関係者も「27日から30日まで休業です。警察からお達しもあったので、少し前に組合で話し合って決めました」と話した。

 遊びたい男たちは我慢するのか、それとも別の場所へとさまようのか…。