欧州選手権1次リーグF組のポルトガルはハンガリーとの初戦(15日=日本時間16日)に向けて記者会見したFWクリスチアーノ・ロナウド(36=ユベントス)の行動が注目されているとスペイン紙「マルカ」が報じている。

 C・ロナウドは今大会に向けて「右、中央、左を問わず、前でプレーするのは快適だ。どんなポジションでもいい。重要なのは勝つこと」と強調し、自身5度目の出場で前回王者として連覇を狙うことに「もっとも素晴らしいのは2度目の優勝を果たすこと。チームは順調に進んでおり、準備が整っている」とコメントした。

 その会見でC・ロナウドが見せたある行動がクローズアップされている。同紙によると、会見するため席に着くと、目の前にあったコカ・コーラ2本を手にし、わざわざ端へ寄せたという。「厳格で健康的な食事で知られるポルトガルのキャプテンは、欧州選手権を後援するソフトドリンクのブランドに対して否定的なジェスチャーをした。欧州サッカー連盟はイベントの公式スポンサーを無視したことに何らかの措置を講じますか」とし、処分が科される可能性を伝えている。

 サッカーの記者会見ではテーブルの上にスポンサーの商品を並べることは珍しくなく、日本代表の会見でもオフィシャルスポンサーを務めるKIRINの製品が置かれている。もちろん、商品のPRを狙ったモノで、ほとんどの場合、契約に明記されている。それだけにC・ロナウドの行動が波紋を広げそうだ。