イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表FW南野拓実(26)がセンターFWとしての才能が開花し、今後は森保ジャパンで1トップでの起用も選択肢になりそうだ。

 南野は27日のサウサンプトン戦で後半36分から途中出場。ゴールこそ生まれなかったがパスでチャンスを演出するなど攻撃にリズムをもたらした。これで公式戦7試合連続出場となり、ユルゲン・クロップ監督からの信頼を着実につかみつつある。 

 名門での激しいサバイバルの中で活路を見いだしたのがセンターFWでの起用だ。

 南野は途中出場で今季リーグ戦の初ゴールをマークした20日のアーセナル戦、今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)での初先発となった24日のポルト(ポルトガル)戦、そしてこの日のサウサンプトン戦と3トップの中央でプレー。世界屈指の強豪でセンターFWとして存在感を高めており、最前線での適性の高さを証明している。

 南野は日本代表でも昨秋の欧州遠征で1トップ起用がテストされている。カタールW杯アジア最終予選で苦戦を強いられる森保ジャパンではFW大迫勇也(神戸)のパフォーマンス低下も指摘されており「代表は2列目のタレントは豊富だし、南野を1トップにするのもアリだろう」とJクラブ関係者からは指摘する声も上がっている。今後はFW古橋亨梧(セルティック)などとともに1トップ問題を解消する選択肢としても再び浮上してきそうだ。

 最近は代表で思うように力が発揮できていない南野にとっても、新たなチャンスは歓迎だろう。日本の10番の〝再生策〟として1トップ起用があるのか注目が集まる。