日本サッカー協会の田嶋幸三会長(63)が、日本代表監督の交代に関する基準を説明した。

 森保ジャパンは12日に行われたカタールW杯アジア最終予選オーストラリア戦で勝利し、解任論が高まっていた森保一監督(53)はひとまず延命した。

 13日にオンラインで取材に応じた田嶋会長は「指導者を育てるということは最終予選でやれない。そんな勇気はない。ベストな監督を選び、外国人でも日本人でもいいし、女性でもいい。その中で今、森保監督がいいとここまで来ている。我々はしっかりそこをサポートする必要がある。森保監督が成長しているのはよく分かるし、あくまでもW杯予選を戦ううえで一番ふさわしい監督ということで彼を任命してやってもらっている」森保監督こそ日本代表監督に最も適しているとした。

 一方で、日本代表監督を交代する際の基準について説明。「結果というのは間違いなくついてくる。ただ今回みたいに、毎月試合がある中でそんなに準備期間がない。そういう中で監督を代えるのは本当に難しい。いろいろ統計的に見ても、監督を代えてよくなるケースは必ずしも多くない。そのリスクも考えないといけない」と結果は考慮しつつも、監督交代には大きなリスクが伴うことを指摘。「昨日みたいな試合をしてしっかりと勝っているときに、そういうことを考えるタイミングではないと私は思っている」と森保監督の続投が最善の策だと重ねて強調した。

 協会トップからお墨付きを与えられた森保監督。日本代表を7大会連続のW杯出場へ導けるか。