J1浦和の元日本代表GK西川周作(35)が4日、0―0で引き分けた最終節の名古屋戦(豊田)で、自軍サポーターの行為に怒りをにじませた。

 それは新型コロナウイルス対策で禁止されているサポーターの声出しが原因だ。まずは前半アディショナルタイムにFW小泉佳穂が相手DF金眠泰(キム・ミンテ)に後ろから倒されたときだった。金にイエローカードが提示されると、浦和サポーターから大ブーイングが起こった。

 さらに同アディショナルタイム、DF酒井宏樹が名古屋のDF木本恭生と空中で競り合い、酒井が倒れたときにも、それは鳴り響いた。主審がファウルをコールしないこともあって、ボルテージはさらに上がり、前半終了のホイッスルが鳴ると、またもや大ブーイングが起きてしまった。

 ルール無視の行為には、さすがの西川も黙っていられなかったようだ。前半が終わってロッカールームに引き揚げる際、浦和サポーターが陣取るスタンドに手を向けて「黙らせてよ、あいつら」と関係者に強い口調で訴えた。DAZNの中継で音声が拾われたため、SNS上でも拡散中だ。

 浦和サポーターの声出し問題は今回が初めてではない。今季のリーグ戦は終了したが、浦和はまだ天皇杯が残っており、ルール順守が求められる。