ベルギー1部アントワープからオファーが届いたJ1横浜Mの日本代表MF三好康児(22)が、慎重に海外進出の機会をうかがっている。

 A代表初選出となった6月の南米選手権(ブラジル)1次リーグのウルグアイ戦で2ゴールを決め、世界から注目の存在となった。欧州移籍へ機は熟しつつあるが「プロになる前から行きたいと思っていたが、何が何でも行けばいいわけではない。自分は自分のことに集中していきたい」。焦らず自身に最適と思われるオファーを待つ。

 MF久保建英(18)がRマドリードへ移籍したのを筆頭に、バルセロナのMF安部裕葵(20)や開幕戦でゴールを決めたオランダ1部トウェンテのFW中村敬斗(19)ら同じ東京五輪世代が今夏に欧州へ活躍の場を移しても信念は揺るがない。「タイミングとか条件とかオファーを出してくるクラブ、そういったところは、人それぞれ違うので」

 来年の東京五輪を意識して移籍先を決めるつもりもない。「そのとき自分が置かれた所でしっかりやることが大事」。関係者によると、バルセロナのBチームからのオファーも三好サイドの意向で実現しなかったという。スペインメディアに「多くのオファーが舞い込む存在」と報じられたが、納得のオファーを勝ち取れるか。