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【スプリングS】皐月賞へ名乗り ウインブライトを一変させた昨年の夏休み


直線力強く抜け出しVゴールを刻んだウインブライト

 19日に行われた皐月賞トライアル、GII第66回スプリングS(3歳オープン・中山芝内1800メートル)は、5番人気のウインブライト(畠山)が勝利。2着アウトライアーズ、3着プラチナヴォイスとともに皐月賞への優先出走権を獲得した。ともすれば、クラシックに間に合わなかったもしれなかった素質馬だが、着実に課題をクリア。まだまだ伸びシロ十分のウインが、混沌とする牡馬戦線に名乗りを上げた。

 道中は上位人気馬が後方に固まる形でレースが流れた。その一角、後方2番手の外で2着馬アウトライアーズと終始並ぶ形で運んだウインブライトが、外から力強いフォームで差し切り勝ちを収め、最高の形でトライアルを制した。

「初めて乗ったときからすごく走る馬だと思った」というのが松岡のファーストインプレッション。ただし6月のデビュー戦は1番人気ながらも6着。「楽勝かと思ったのに」と思惑とは異なった結果を振り返った。続く2戦目も5着と結果が出ず、一旦成長を促すために放牧へ。「ジョッキー(松岡)はデビュー前、牧場でも乗っていて期待が高かったようです。姉のウインファビラスとは精神面も体もまた違います。ただしきりに“緩さを感じる”と言っていました」(畠山調教師)

 しかしこの夏休みが秋以降の一変した内容への重要な成長ステップとなる。その後、体が増えて少しずつだが確実に実も入り、結果がついてくるようになったのは周知の通りだ。

 さらに、緩さに加えてもうひとつ、前へ出るとソラを使うというネックもあった。実際に東京で未勝利Vを収めた時が一番フワッとしたという。しかし今日は気持ち早めに動いてそぶりはまったく見せない集中したゴール前だった。松岡は課題として折り合いをつけて、しまいを伸ばすことを心がけてきたという。まだ競馬のスタイルが定まっていないため、自然な位置で競馬をした結果があの位置からの差し切りだったということ。すでに課題は十分にクリアできたのではないだろうか。

 トレーナーは芯が入るのはもっともっと先だとしながらも「現時点でこのパフォーマンスができるのなら本当に楽しみ」と同馬の確実な成長を確信。今後は皐月賞まで厩舎で調整を重ねる予定だが、さらなるパワーアップも不可能ではない。約1か月後の本番で面白そうな存在が出現した。

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