【宮島ボートGIIIウエスタンヤング(6月29日開幕)注目レーサー(3)】村松修二(26)はスピードターンを武器に順調に“出世街道”を歩んできた。2017年「トップルーキー」に選出されるなど艇界の大きな期待を背負うホープが将来像や地元・宮島での戦いを前にした心境を激白した。

 着実に勝率を上げてデビュー5期目にはA2昇格。6期目には6・16をマークしA1級まであと一歩のところまで上ってきた。ところが17年後期は5・96と初めて勝率を下げてしまった。


 近況については「良くないですね」と認める。しかし、悲観はしていない。「今はとにかくいろいろなことに挑戦しようと思っています。何度失敗してもいい。もちろん失敗したら、しっかり反省して次に生かせるようにする。それを繰り返すことで勝つための引き出しも増やしていきたい」


 A1昇格が視野に入っているだけに結果が欲しいところだが、現在は目先の数字が最優先ではない。その理由はしっかりレーサーとしての“将来”を見据えているからだ。「こぢんまりまとまった選手になるつもりはありません。GⅠやSGを取れる選手になりたいと思ってやっている。だから今は目の前の結果にこだわらず、どんどんチャレンジしていきたい」と目を輝かせる。


 ただ、今大会ばかりは結果を求める。実は宮島では優勝ゼロ。優出もない。「地元なのに優勝戦にも乗れていない。これではダメですよね。苦手意識があるわけではないけど、やっぱり地元で優勝しないといけないと思っている。だから、今回は気持ちを入れていきますよ」と気合満々。地元初Vを目指してフルスロットルで戦うつもりだ。

☆むらまつ・しゅうじ=1991年2月27日生まれ。広島支部の114期。2014年5月に宮島でデビュー。同年6月の宮島で初勝利。15年11月のまるがめで初優出初V。デビュー5期目の16年後期にA2級昇格。次代を担う若手有望選手として17年の「トップルーキー」に選出。同期は中村桃佳、松尾拓、西野雄貴、羽野直也ら。身長164センチ。血液型=A。