【江戸川ボート・GI江戸川大賞:エンジン&水面】今年も全国唯一の河川コースにGⅠシリーズがやってくる! ボートレース江戸川のGⅠ開設62周年記念「江戸川大賞」が3日、熱戦の火ぶたを切る。本紙は覇権争いのカギを握るエンジン相場を大特集。東スポ流「ザ・ベストテン」として独自の情報を公開する。

 さあ、いってみましょう。江戸川エンジン「ザ・ベストテン」! 東スポ・ボート記者が自信を持ってお薦めする栄えある第1位は「64」ですね。

 記者:伸びは破壊力満点です。GWシリーズで永井彪也選手を優勝に導き、その後も快速の足。極め付きは直前節の矢橋成介ですよ。体重60キロのハンディがありながら伸びが光っていましたね。

 その矢橋選手、すてきな言葉を残していますね~(別表参照)。

 記者:まさに歌詞になりそうなコメント。他にも「ボクのエンジンが一番」「記念では優出するでしょう」などと大絶賛! 現エンジンはまだ使用3~4節ですが、エース機候補の最右翼です。

 しかし、矢橋選手は1走目にフライングしていますね…。

 記者:それはご愛嬌です(笑い)。むしろ行き足から伸びが抜群だったという証しでしょう。

 さて、第2位の「22」もエース機候補のようで。

 記者:過去4節、乗り手不問で伸びは強力。パンチ力がすごく「64」に匹敵するパワーで、前節は河合選手が見事に優勝しましたよ。

 第3位は「65」。これも景気いいコメントが躍っています。

 記者:大久保選手は伸び型を出足にシフトして、バランス型で上位に仕上げました。ポテンシャルは上位2機に勝るとも劣らないです。

 その他では奈須選手「70」、松浦選手「67」のコメントが気になりますね。

 記者:「70」はもともと底力ありましたが、奈須選手は先輩・瓜生正義選手から得たペラ調整で伸びがトップ級に。「67」に関しては体重57キロの松浦選手の証言通り。回り足中心に全部の足が◎!

 ベストテン以外にも複数のエンジンが挙げられていますが、注目ポイントは?

 記者:まだ使用歴が浅いため、数字(2連率)にごまかされないように! 過信禁物なエンジンリストもぜひご参考に。

【水面】潮流と風向きが反発すると白波が立つほどの荒れ水面に変貌することもしばしば。江戸川が全国屈指の難水面と言われる一番の理由だ。さらにレースの合間に通過する航行船の影響も少なくない。この特殊な水面の攻略法は「度胸」と言っても過言ではなく、波が出たときは機力と同じくらい選手の力量が問われる。

 上げ潮はスタート方向に流れるため追い潮とも呼ばれ、一般的には内有利。その反対の下げ潮(向かい潮)はダッシュが利くと言われる。潮位表によると優勝戦(8日)の時間帯は弱めの上げ潮となっている。

 レースの特徴は道中の「逆転劇」だ。他場に比べ、決まり手の「抜き」(競り勝ち)は圧倒的に多く、過去10年の優勝戦結果(別表)でも「抜き」は「逃げ」と同じ3回で最多タイ。1Mで大勢が決しても、絶対に舟券を捨てることなかれ!