【江戸川ボート・GI江戸川大賞:総展望】今年も全国唯一の河川コースにGⅠシリーズがやってくる! ボートレース江戸川のGⅠ開設62周年記念「江戸川大賞」が3日、熱戦の火ぶたを切る。日本一の難水面と言われる独特なレース場だが、その荒波を苦にしない全国屈指の「波巧者」も数多く参戦。中でもV候補が集うドリーム戦(初日、2日目)は注目だ。

“全国屈指の難水面”だけに、水面攻略の巧拙が問われるシリーズだ。となれば走り慣れている地元・東京勢の活躍に期待したい。中でも浜野谷憲吾、石渡鉄兵の2トップが今回も戦線をリードしていくとみた。

 浜野谷は今年の平和島・正月開催の東京ダービーを制して好スタートを切ると、ここまで優勝3回とリズムは悪くない。この大会は前々回の60周年でV。前回も優勝戦まで駒を進めたが3着と連覇はならなかっただけに、今回はリベンジを期している。

 石渡も当地巧者として名高い。GIタイトル3回のうち2回はこの大会(55、57周年)で、自身も「他場よりも走っている」と経験値は高く、思い入れもある。もちろん調整のツボも心得ている。前回は低勝率機ながらファイナル(5着)に進出し、仕上げられる力を見せつけた。3回目となる周年制覇に向けて、気合の走りに注目だ。

 当地7Vの実績を残す三角哲男と飯山泰からも目が離せない。

 地元勢に立ち向かう遠征勢も好メンバーが揃う。昨年3月のMB大賞を勝った茅原悠紀は当地勝率が9点を超え、直近4節はすべて優出。そのうち優勝はMB大賞を含め3回と地元勢に勝るとも劣らない好成績を残す。しかも、直前の福岡SGオールスターでは準Vを果たしており東京勢の牙城崩しの1番手になりそうだ。

 前回の61周年でGI初Vを飾った村越篤は連覇を狙っての参戦。3月のダイヤモンドCは残念ながら予選敗退と振るわなかったが、当地は大得意にしている。59周年覇者・坪井康晴も4月に三国・64周年を優勝し好ムード。当然、脅威となる。
 そして江戸川勝率8点超の井口佳典、3月のダイヤモンドCで優出(5着)した市川哲也、今年GIウイナーの仲間入りをした埼玉の中田竜太も注目される。