【戸田ボート「開設60周年記念GI戸田プリムローズ」(25日開幕):注目選手=山崎智也(42・群馬)】2016年は“不完全燃焼”に終わった。SGタイトル(蒲郡グラチャン)を制してグランプリ出場は果たしたものの「そこしかやっていない」と不満をあらわ。並の選手なら一生に一つでもSGタイトルを取れれば望外と言えるのだろうが、スーパースターともなればそうもいかない。

「賞金ランク6位以内でのグランプリ出場!」が近年の変わらぬ目標になっているが、昨年はトライアル1stからのスタート。TR2ndに勝ち上がったとはいえ「(ファイナルに行けなかったのは)自分の努力がそんなものだったんでしょう」と“男の仕事”として納得できなかった。

「TR1stを勝たないと上に行けないし、18位近辺で(GPに)行ったんじゃあグランプリに出たイメージが湧かない」
 あくまでも“かっこ良くいたい”トモヤ美学を貫いている。

 今大会の舞台・戸田は95年にGI初出場を飾った思い出の地。02年の46周年の優勝を手始めに、SGも03年の第50回ダービーと06年の第33回オールスターを勝っており大の得意プール。本人も「相性は悪くない」と自信を持つ。アウト戦を苦にしない山崎にとっては“十八番”のレース場。

「今年1発目の地元戦でそれなりに手応えはつかめた。早い時期から賞金を稼いだ方が(GP出場にも)楽だから…」

 初っぱなのGI戦から全力投球の構えだ。