【ボートレース下関GI・競帝王決定戦:グルメ情報】下関・川棚エリアの食文化を象徴するものといえば、瓦そばである。消費エリアが全国に拡大しつつあるフグに対し、瓦そばは地域限定的な色合いが濃い。それだけに、古くから庶民に愛されるソウルフードと言っても過言ではない。今回はネット検索でも上位にランクされる「元祖瓦そば たかせ」の、ゆめシティ店の美人若店長・長尾菫(22=ながお・すみれ)さんに、その魅力をタップリと紹介してもらった。

 瓦そばとは本物の瓦を鉄板に見立て、その上に熱々の茶そばがのっているというもの。明治時代にルーツを持つ、郷土料理だ。茶そばの上には牛肉、錦糸卵、のりをのせるのがスタンダード。初めて食べる人にとって、ビジュアルのインパクトは絶大である。

 少し甘めのつゆに漬け、トッピングとともに口に運ぶと、何とも言えない美味が広がる。「最初はもちもちで最後のほうはパリパリ。2つの食感を楽しんでくださいね」と長尾さん。瓦は見た目だけでなく、茶そばをパリパリに焼く役目も果たしている。一人前1188円(税込)は瞬く間にペロリだ。

 さらに瓦そばと一緒に注文されるケースが多いのが、名物うなめしだ。こちらもなかなかの逸品である。国産のウナギのみを使用。おひつのご飯に絶品ダレで香ばしく焼いたウナギをのせた、いわゆるひつまぶしの山口版。そのまま食べても良し、薬味乗せ、だし茶漬け風に食べても良し。思わず「う〜ん幸せ」となること請け合いだ。

 今回お付き合いいただいた浅田真央似の美人店長・長尾さん、彼女の魅力も無二のスパイスとなる。アルバイトからわずか4年足らずで店舗を任されるまでになった頑張り屋。京都で舞妓の経験もあり、5歳のころから習っている日本舞踊は、5月に下関市内の赤間神宮で行われる先帝祭(鎌倉時代ごろに起源を持つ祭事)の太夫としてお披露目されるほどの腕前。

「ゆめシティ店では限定メニューもありますので、ぜひ立ち寄ってくださいね」

 瓦そばと長尾さんのキュートなスマイルで、心もおなかも満たされた食事でした。

【メモ】
☆元祖瓦そば たかせ=ゆめシティ店 山口県下関市伊倉新町3丁目1番1号ゆめシティ1階、」TEL=083・250・7337 年中無休。営業時間は月曜〜木曜・午前11時〜午後9時まで(最終受付は同8時15分まで)、金曜〜日曜・午前11時〜午後10時まで(最終受付は同9時15分まで)。山陽本線新下関駅から徒歩20分。

☆川棚本店=山口県下関市豊浦町大字川棚5437 TEL=083・772・2680。定休日は毎週木曜、金曜日(祝日の場合は営業)。営業時間は午前11時〜午後8時まで(最終受付は同7時30分)。山陰線川棚温泉駅から徒歩20分。