【福岡ボートGI福岡チャンピオンカップ(12月1日開幕)】博多湾の真ん中に浮かぶ周囲約12キロの小島・能古島(のこのしま)。標高195メートルの山頂から北側に展開する「のこのしまアイランドパーク」が今、癒やしの島、さらには観光スポットとして県内外から注目を浴びている。そこで今回はボートレース福岡で今年、ペラカワGPに選ばれた福井千聖(ふくい・ちさと)さんが自然と歴史ロマンの島を紹介する。

【80万本のコスモス畑は今が見ごろ】姪浜渡船場からフェリーでわずか約10分の船旅を経て能古島渡船場に到着。そこからアイランドパーク行きのバスに乗って13分足らずでアイランドパークに着く。1969年の開園で広さは5万坪。年間11万人の来場がある。「県内外からも多いですから今年は少し増えそうですね」と語るのは広報担当の麻生義真さん。福岡の花の名所に数えられるだけあって春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモス、冬には水仙と四季折々の花が訪れる人の目と心を和ませる。取材時にはちょうど遅咲きのコスモスが見頃を迎えていた。

「東の志賀島が見える場所に50万本、北東の玄界島の見える場所に30万本のコスモスがあり、絶景を作り出します」と麻生さん。海を背景とする花畑は珍しいそうで、撮影目的で来園する人も多いとか。

「防人の里」でバーベキュー
「防人の里」でバーベキュー

【ロマンあふれる思い出通り】ノスタルジックな気分にしてくれる思い出通りへ向かうと、目についたのは能古焼が体験のできる「和(かのう)窯」。指導してくれるのは陶芸家の曾根敏夫さん。初体験の千聖さんは不安げな表情を見せたが「できますよ。さあ、始めましょう」。縦長の粘土がクルクルと回転を始める。両手を添える千聖さんの手を曾根さんがやさしく支えて約10分。立派なお茶わんの完成だ。「やった!!」と千聖さん。2か月後には自分で選んだ色を着色して、焼き上げて配送してくれる。

【昼食は野趣あふれるのろし焼き】昼食は海と花畑が一望できるレストラン&BBQの「防人」で名物のバーベキュー・のろし焼きを味わう。
「昔、防人たちの伝達方法としてのろしを上げていたと伝えられていますが、お肉を焼く時の煙がのろしのようだということで、のろし焼きと名づけました」とスタッフの丸山亮さん。味、香りとも絶品だ。

<福井千聖さんの話>初めて能古島に渡りましたが、こんなに見どころの多い所とは知りませんでした。福岡からわずか10分の船旅で、まるでタイムスリップしたような気持ちになりました。古い建物と自然がマッチして心が癒やされる思いでした。

☆ふくい・ちさと=モデル。福岡県出身。25歳。身長168センチ。ミスインターナショナルジャパン2017年3位入賞。「ヴィクトリアシークレット」のモデルになることが最大の目標。

【アクセス】所在地/福岡市西区能古1624 姪浜渡船場からフェリー能古島渡船場行きに乗り約10分 能古島渡船場から西鉄バス「アイランドパーク行き」に乗車し約13分

▼TEL=092・881・2494 入園料/大人(高校生以上)1000円、子供(小中学生)500円、幼児(3歳以上)300円。年中無休。営業時間は平日/午前9時〜午後5時30分 日祝日/午前9時〜午後6時30分