【江戸川ボート・GI江戸川大賞(27日開幕):水面の特徴とエンジン評価】

<水面>全国で唯一、河川を全面的に使用しており、あらゆる面で「特殊」なレース場だ。

 まず潮の流れがレースを大きく左右する。スタート方向に流れるのが追い潮(上げ潮)、その逆が向かい潮(下げ潮)。一般的に追い潮が内有利(逃げ、差し)、向かい潮はダッシュが利くと言われる。潮止まり、無風だと水面は良好だが、潮と風が反対になると大荒れになる。今大会は3日目以降が「大潮」。準優・優勝戦の主要レースは強めの追い潮となる。

 レース形態も独特で、基本的に全レース枠なり。さらに「抜き」(競り勝ち)の数は全国1位で全体の14%。まくり差し(10%)より多く、まくり(15%)とほぼ同率というのは他場にない現象だ。道中逆転劇こそ江戸川の魅力なので舟券は最後まで握り締めておこう。


<エンジン>4月2節目から使用され、機力相場は2連率と比例している印象だ。

 当地で「スーパーエース機」と呼ばれているのが「18」。誰が乗っても桁違いの伸びに仕上がり、6月MB大賞の上村純一(優出(5)着)は「選手になって一番の伸び」と絶賛。直前節の佐藤享子も強力な足で準優に乗った。

 7月一般戦の崎利仁のカドまくりVも衝撃的だった。近況は3節連続で転覆しているものの変調はなく、今大会の注目度はダントツだ。

 行き足~伸びでトップクラスを連発する「56」、直前節の守屋美穂が抜群足で優勝した「19」、レース足が良くて道中勝負が利く「55」、出足・行き足がいい傾向の「68」が次位グループ。他にも「41」「20」「22」がお薦め。逆に「21」「33」「34」「58」は数字ほど動いていないので要注意だ。