【芦屋ボートGⅠ全日本王座決定戦:モーター評価】5月の初下ろしから最高で9節使用。エンジン相場は本格的には定まっていないが、動きが目立つのは24、28、29、48、51号機。その中でも注目は28、51号機だ。

 28号機は地元の羽野直也に待望の初Vをもたらしたエンジンで、次の高橋勲もVを決めている。出足、伸びと上位級のエース機候補一番手だろう。51号機は7月の一般戦で赤岩善生(優勝)が仕上げた好エンジン。8月九スポ杯では三井所尊春がチルト3で大外まくりを連発した快速機だ。

 24号機は九スポ杯で篠崎仁志が瓜生正義を撃破して優勝。出足や回り足がいい実戦足型で、レース巧者が集まる記念では活躍が期待できそう。29、48号機は伸び型だが、乗り心地などを含めて何かしら注文がつくことが多い。

【芦屋の水面特徴】1M側が広く取られた淡水プール。潮位の変化や水流の影響もないため基本的には水面が穏やか。一般戦で行われるシードレースの恩恵を割り引いたとしても、イン1着率の高さは出色だ。思い切って握りやすいのでインが有利となる。

 ただ、スタートについては「展示と本番で見え方が変わる」「風が変わると難しい」と話す選手が多い。記念レースとはいえ、序盤はスリットがバラつきがち。いかにスタート勘を早くつかむかが焦点となる。地元選手は走り慣れたアドバンテージを生かしたい。