【宮島ボートGI中国地区選手権(10日開幕)注目レーサー=麻生慎介(30=広島・94期)】

 ――近況のリズムは

 麻生:今期はあまり…年末F切ったし、リズムはよくない。Sが分からないところだと行き切れない部分がある。

 ――今年初のGIとなった尼崎は苦戦したが

 麻生:なぜか乗れなくて。足うんぬんじゃなくて曲がれない感じ。尼崎では初めてと思うぐらいの乗りにくさがあった。ただ5日目から新ペラになって叩いて、その時は乗りやすかった。結果、最初は合わせ切れてなかったのかな。原因がはっきりつかめなかったんで、ちょっと収穫がなかった感じですね。

 ――正月の宮島開催では優出6着。この結果については

 麻生:あまり6等は気にしてないけど、準優のピット離れとか調整を合わせ切れてない感じがあった。調整の面では満足はいってないですね。

 ――出力低減エンジンの調整とペラの対応は

 麻生:出足はコンスタントに仕上がる。それに加えて伸びがきてる時は出てる時ですね。ただ、まだ乗り心地の面でムラがあるので、調整に関してはまだ伸びしろがあるなと自分では思ってる。

 ――宮島での仕上げは

 麻生:このエンジンになってからターン回りに関してはエンジンなりには仕上げ切れてるかなとは思う。自分が納得のいく感じにはなってる。

 ――記念戦への思い、GI初Vへ

 麻生:走るたびに差を感じる。少しの差なんだろうけど、それがすごく差があるように思える。正直、その差は技術的なものだけじゃなくて全般にそう感じる。

 ――地元戦で迎える中国地区選手権へは

 麻生:(宮島では)4年に1回しかない大会だけど、いつも走ってるメンバーが多いのでいい意味でリラックスできる(笑い)。ノルマは予選突破。そこは地元なんで気合の入り方が違いますからね~。希望としては地力で勝負できる中枠ぐらいまでで乗りたいですね。

 ――現在の自分の課題は

 麻生:記念戦線での戦い方ですね。旋回力も勉強中なんだけど、今は記念の中でも足負けしないように調整力をつける方に重点を置いてます。あとはイン戦の信頼度。記念では絶対落としてはダメな位置と考えてるので、もっと信頼度を上げていきたい。

 ――広島支部の雰囲気、自分の立ち位置は

 麻生:山口(剛)さんから下の世代の成長が今の広島支部の必須項目だと思いますね。僕とか船岡(洋一郎)とかが、もっと頑張って若手を引っ張るぐらいになりたいですね。

 ――最後に今年をどんな年にしたいか

 麻生:去年の一般戦は安定してたし、GIでも予選突破してこれたので、もっとコンスタントに記念戦線で予選突破をしたい。それはこの地区選でも思ってます。

☆あそう・しんすけ=1985年3月26日生まれの30歳。広島県出身。2004年5月の宮島で広島支部94期生としてデビュー。09年の宮島タイトル戦で初優勝。12年の宮島57周年記念でGⅠ初優出を果たす。SGは未経験。通算11V。身長165センチ。血液型=A。