【宮島ボートGI中国地区選手権(10日開幕)注目レーサー=渡辺和将(25=岡山・103期)】昨年の9月に尼崎で行われたヤングダービーで優出(6着)し、その名は全国区になりつつある。日に日に記念戦線でも無視できない存在になってきている。

「ヤングダービーの優出は自信になりましたね。昔のレベルが低いと言われていた新鋭王座のころと違って、今のヤングダービーはA1級ばかりでレベルが高いですからね」

 強力なライバルたちとガチでぶつかり合った末に勝ち得た自信。これは何物にも替えられない財産である。今回の地区選に向けて「優出ができればSGオーシャンカップ(鳴門)が見えてくるのでそこを目標にしたい」と意気込むのも、根底にはその自信がある。

 児島がホームプールの渡辺だが、宮島水面は思ったほど走ってはいない。それでも「外のスタートが難しいけど児島で乗り慣れている分、同じ瀬戸内水面だしそこまで苦手意識はない」とキッパリ。2014年7月のGⅡモーターボート大賞では、オール3連対で予選を乗り切るなど、大器の片鱗を見せている。現在は明らかに当時よりも力をつけてきており、さらに躍進が期待できる。