夫婦ボートレーサー泣き笑い 力良&裕子の交換日記

【中西裕子の巻】今年も残すところあと1か月。2015年は芸能界で結婚ラッシュでしたが、ボート界では女子レーサーの出産ラッシュに沸きましたね。

 田口節子さん、守屋美穂さん、浜田亜理沙さん…続々と赤ちゃんが誕生しましたが、今回紹介するのは6月に産休から復帰、ママさんレーサーとなった大沢真菜選手です!

 真菜ちゃんはもともと埼玉支部でしたが森作広大選手との結婚を機に東京支部に移籍しました。

 埼玉支部時代は私の直下の後輩で2人でよく遊びに行きました。

 彼女の第一印象はかわいくてマジメで無口な女の子。最初はなかなか近付けませんでしたが、知れば知るほどジワジワと不思議な魅力に引き込まれていきました。

 天然でおちゃめでドジ。本人は一生懸命やってるつもりなのに想像もつかない失敗をしたり、何もない平らな場所でつまずいたり…。

 それにとても大ざっぱな性格なので変に気を使わなくて済むのです。一緒にいるとホッと安らぎ、その場が癒やしの空間になる。それが最大の魅力です!

 レースでは常に危険が隣り合わせですし、勝負する場なので緊迫感があります。自分自身もイライラしたりストレスがたまっている場合があるけど、いいレースをした後に「良かったね!」「すごかったね!」「ツイてるね!」と笑顔で声をかけてくれたり、危険なレースをしたときは心配して見に来てくれたり、精神的に落ち着くんです。

 レース場にいてもいい意味で仕事のことが頭から離れます。

 もちろん仕事の「刺激」をくれる仲間も大事ですが真菜ちゃんのような「癒やし」を提供してくれる存在は本当にありがたいです。
 その一方でひとたびレースに出ると彼女は一変します。外からダッシュに乗せてまくり一撃!というシーンを何度も見たことがありますが、あんなにかわいらしい子があんな勢いでまくりを決めると鳥肌が立ちますね。

 普段とのギャップがたまりません。

 といっても彼女は絶叫マシンが大好きだったり、車の運転がちょっと荒かったり…と普段からその“片鱗”は見せていますけど(笑い)。

 そんな真菜ちゃんもママになりました。まだじっくり子育ての話はしてませんが、次に会ったときは子供の写真を見せあったり、お互い子供連れで遊ぶ約束をしたいです。

 出産後のアドバイスとしてはとにかく筋肉をつけること! 自分が産休から復帰したときは筋力低下を痛感したので…。特に腹筋が衰えると体幹がブレてボートが安定しない。乗っているのではなく、乗せられている感じになりボートを操れなくなるんです。そんな“産後あるある”を話し、逆に真菜ちゃんを癒やしてあげたいな。

☆なかにし・ゆうこ=1983年12月30日生まれ。埼玉支部の94期生で2004年5月の戸田でデビュー。同年8月の平和島で初1着。夫・黄金井力良とは10年10月に結婚。11年2月に長女、14年3月に長男を出産。15年1月の産休明け復帰シリーズで通算100勝を挙げた。15年10月に初優出。優勝は未経験。身長161センチ。血液型=O。

<次回は夫・黄金井力良が執筆=12月17日掲載>