【SG「グランプリ」、GⅠ「クイーンズクライマックス」:カウントダウンコラム(12)】GⅠクイーンズC展望

 ボートレース住之江GI「第3回クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)」が26日から開催される。今年から開催時期が12月中旬から下旬に移り、優勝戦は年も押し詰まる大みそかとなった。1年間の女子賞金獲得額上位12人によるシ烈な戦いが期待される。

 過去2回の選出順位1位の成績を見てみると、ともに優勝戦は1号艇で出場し、一昨年の田口節子が準優勝、昨年の平山智加が優勝と、好成績を挙げている。

 その観点から言っても、平山の連覇の可能性は高い。今年は昨年のGI戦での活躍から、SG、記念戦線が増え、秋口にはこのタイトルの出場が危ぶまれたばかりか、A1級維持にも黄色ランプが点灯した。しかし、そこから底力を発揮し、地元のまるがめ・ヴィーナスシリーズ優勝で、前記した2つの懸念事項をクリア。その後も、レディースチャレンジカップで準優勝するなどして、気がつけば昨年に続く1位通過を成し遂げた。昨年は抽選運も好調で2回とも1号艇をゲットしたが、男子相手にもまれて力をつけた今なら、あまり関係ないだろう。

 対抗にはベテランの寺田千恵を推す。今年は12優出3V(11月末日まで)と、中身の濃い走りを見せた。大きなレースの走り方を熟知しており、昨年の鳴門女子王座から芦屋賞金女王、三国レディースチャンピオンと3連続優出中だ。

 もちろん地元の鎌倉涼も忘れてはいけない。今年は優勝が3回と、昨年までの回数を1年間で達成したのは、ここに来るための並々ならぬ決意が見てとれる。不思議と地元Vがないが、この大舞台で成し遂げるだけの勝負強さも身につけた。

 他では、初代女王の三浦永理に、昨年準Vで当地との相性もいい海野ゆかり、またレディースチャンピオンの水口由紀らもV戦線に絡んできそうだ。