【戸田GⅠヤングダービー:カウントダウンコラム(1)】23日に開幕する戸田ボートのプレミアムGⅠ「第1回ヤングダービー」。出場資格は30歳以下のレーサーのみ。まさに今後のボート界を担う若手の登竜門的シリーズと言える。本紙恒例の直前連載企画は“初代チャンプはオレだ”と題し、優勝候補の選手たちを特集する。第1回は昨年の桐生ボートで最後のGⅠ「新鋭王座決定戦」を制した篠崎仁志(26)だ。

 ヤングダービーに向けた意気込みを聞いてみると「楽しみですよ」と即答してくれた。また「強い人もいっぱい出てくるけど、感覚的には新鋭王座の時とそんなに変わらないですね。それに今回はドリーム戦に選んでもらえた。迎え撃つとか、そんな強気なことは言えないけど、やっぱり優勝候補の一人と意識して、しっかり走りたい。それがいい形で余裕を持って走れることになればいいです。それにやっぱり王座を勝ったことで今の僕を周りが意識してくれたり、評価してもらえてるんだと思ってます。その評価を今後も続けていきたい」とにっこり。

 戸田のイメージについては「嫌い」とこぼしながらも「いや、嫌いっていうのは言い過ぎですね。まだ、あまり走ったことがないんですよね。なので、逆に言えばいいモーターを引いて、しっかり走れればイメージも変わってくるでしょう。今度のヤングダービーもモーター次第では…って思ってますよ」と心配はしなくてよさそう。

 持ち味といえばスタート力に、思い切った攻め。8月の福岡お盆シリーズでFを切ったものの、「F切ったけど、特には思ってないですよ。Fに関しては選手を続けていく限りはずっと付き合っていかないといけないので…」と気持ちの切り替えはできている。

 そのため、最近のリズムも「悪くないですよ」とにやり。実際、若松SGメモリアルでも鋭いスタート攻勢を披露し、しっかり予選突破に成功している。

 機の仕上がりも「最近は行き足→伸び重視の調整でいってる。F切った福岡はモーターが出過ぎで切った部分もあったし、若松でもいい部類に仕上がってました。今はモーター出しに関しては全く心配してませんね」と自信をのぞかせる。今回のヤングダービーでも大暴れは必至だ。

☆しのざき・ひとし=1987年12月3日生まれ。福岡支部の101期。2007年11月福岡でデビュー。08年4月大村で初勝利、10年9月地元福岡で初優勝を遂げる。通算19V、GI優勝は2回(桐生新鋭王座、福岡周年記念)。13年獲得賞金は5689万2000円。身長167センチ。同期に片岡雅裕、後藤翔之、守屋美穂ら。血液型=A。