【ボートレース大村GI「開設62周年記念/海の王者決定戦」地元期待の星対談:石橋道友&下條雄太郎】大村では前回、自身2回目の完全優勝を成し遂げた石橋道友、来月のSG「ボートレースオールスター」に長崎支部からただ一人選出された下條雄太郎選手。2人はともに中嶋誠一郎門下としてデビュー時から切磋琢磨し、現在の地位を築いてきた。その2人が地元の記念でさらなる飛躍を誓う。

 ――まずは石橋選手の完全V、今回の記念の大きな弾みになる

 石橋:そうですね。大村じゃ最近いいモーターを引いてなかったんで、その点じゃ上がり目かなとは思いますね。

 ――下條選手は初めてのSG出場が決まって気持ちの張りも違ってきた。

 下條:(石橋)道友さんにいろいろ聞いてきてましたから。選手である以上、チャンスはあるんやからがんばれよ、と。

 ――それがようやく現実のものとなったわけだ

 下條:はい。SGも記念レースを走るようになるまでは漠然としか考えなかったけど、記念を走り出すと上のレース(SG)を意識し出すもんですね。 

 石橋:「オールスター」でひと皮むけてこいよ(笑い)。

 下條:はい、がんばります。

 ――その前に地元の「周年記念」を悔いのない走りで終えたい

 下條:そうですね。まだ記念で優出してないんで、まずは優出が目標。初優出が地元ならなおさらいいですから。

 ――昨年は「芦屋周年」「徳山周年」「蒲郡周年」と3回準優進出。何か得たものはあったか

 下條:まず芦屋でペラの情報を聞き過ぎてレースにもならない状態でした。ここで気持ちを切り替えて今までの自分のスタイルに戻しました。次の徳山ではゼロ台のS行ったのにいつもの自分のレースができなかった。そして「蒲郡周年」ですが、2着は取れてたレース(準優)だったけど優勝できそうなチャンスがあって、無理しての6着。後悔はしてるけど勉強にはなりましたね。

 ――3度のGI準優でかなりの自信がついたと

 下條:やれるという自信は出てきました。

 ――石橋選手はSG優出経験もあるし、そろそろの自信は

 石橋:僕はここ最近いいモーター引いてないから。でも少しずつ上向いてはきてますよ。だいたいが遅咲きなんです(笑い)。対応が遅いんですよね。だからやれんことはないと思ってます。

 ――最後に大村との相性は 

 石橋:他のレース場との意識の違いはないけど、成績はいいんですよ。いいと思います。

 下條:極端に地元でのFが多いけど、成績は悪くないんで。道友さんみたいに地元で2回も完全優勝するほどじゃないけど(笑い)。

【プロフィル】
※いしばし・みちとも 1981年11月18日生まれ。長崎県在住。2000年11月大村一般戦で87期生としてデビュー。その節の最終日に初白星を挙げる。2005年6月大村一般戦で初優勝。通算17回の優勝を飾る。同期には出畑孝典、福島勇樹、杉山正樹がいる。身長164センチ、体重57キロ。血液型=A。

※しもじょう・ゆうたろう 1986年4月1日生まれ。長崎県在住の96期生。2005年5月の大村タイトル戦でデビュー、翌月の福岡一般戦で初勝利を挙げる。初優勝は2009年11月鳴門の新鋭リーグ。通算優勝は7回。新田雄史、平本真之、篠崎元志と華々しい同期に恵まれている。身長167センチ、体重53キロ。血液型=AB。