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芦村は必ず伸びるしセンスはある


【白鳥幹太:ギャンブル裏街道】64戦未勝利。元モデル出身の美女ボートレーサーとして話題を呼んだ芦村幸香(26=山口)に対し、師匠である吉本正昭(53=山口)が一風変わった激励の言葉を投げかけた。“ブサイクのススメ”だ。元モデルに向けられた言葉だからこそ、そんな「お小言」もなぜか嫌みに聞こえない。

 もがき苦しむ芦村の課題を師匠はこう見ている。

①柔軟な思考回路の構築
②メンタル面の強化
③欲望の欠如

主にこの3点だ。

 前回説明したのが①の部分。「何もきれいに勝つ必要はない。10センチでも前に出てれば勝ちは勝ちっていうのかな。ブサイクでも何でもいいから勝ちにこだわる姿勢=したたかさが足りない」
 そして②と③の項目は延長線上でつながっている。
「本音を言えばね、365日すべてボート選手、ぐらいの気持ちであってほしいんやけど、今はそこまではいってないんよね。それと、どこか遠慮してる部分があるのかなあ…。疑問に思うことや分からないことも多いと思うんやけど、あまり聞きに来んのよねえ」
 後輩が先輩をこれでもかとばかりに質問攻めにし、技術面はもちろん精神面でも様々なものを身につけて成長するケースは多い。何もプロの世界に限った話ではない。
 吉本は取材中、何度か同じ言葉を発した。
「やっぱりオンナのコを教えるのは難しいよ…」
 オフの日は仲間との様々な交流もある。弟子を紹介したいが、そう簡単に酒席に同席させられないのも、教える立場としてはもどかしいのだ。
「酒の席に連れていっていろいろ話すこともあるんやけどね。僕も若いころは、酔っ払った先輩にふざけてけなされて、それを心の中で『何くそ。今に見てろ』と思って頑張った面もあるからね。そういうのも絶対に必要やと思うよ」
 酒席のバカ騒ぎで学び育むこともある。しかし、芦村はやはり“話題の美女”とあって「一回も飲みの席に連れていったことはない」という。
「必ず伸びるし、センスはある。今はまだ本人が気づいてないだけ」
 話題性ばかりが先行し、周囲の目も気にしなくてはならない微妙な立場。遠慮さえなくなれば、師匠のこの見立てが間違っていないことが証明されるはずだ。
(この項おわり)

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