世界最大のプロレス団体「WWE」は9日(日本時間10日)、東京五輪レスリング男子フリー125キロ級の金メダリストのゲイブル・スティーブソン(21=米国)と契約を結んだと発表した。

 米「ESPN」など各メディアによると、スティーブソンは同団体初のNIL契約を結び、ミネソタ大学に通いながら、WWEから肖像権などの収入を得られるという。今後は大学近くに設置されるトレーニング施設でWWEのコーチから本格的な指導を受ける予定で、フロリダ州オークランドにあるWWEのパフォーマンスセンターにもアクセスが可能。大学卒業後に改めて複数年契約を結ぶ。

 スティーブソンには総合格闘技の「UFC」や「ベラトール」との交渉も伝えられていた中、WWEも金メダリストに熱烈なラブコールを送っていた。8月21日のサマースラムではリングにも登場していた。WWEのニック・カーン社長は「東京五輪前から彼の身体能力について確認していた。私たちが見たのは、ゲイブルは、その能力と同じくらいカリスマ性があることでした」と語ったという。

 またスティーブンソンは自身のツイッターを更新し「子供の頃の夢は達成されました。私はWWEと契約しました。機会を下さり、ありがとうございました。やるぞ」と書き込んだ。また「パンプの取り方を学ぶことができ、今のレスリングのバックグラウンドを持っているので素早く対応できると思う」とコメントし、期待に胸を膨らませていた。