新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(38)が6日、一夜明け会見に出席した。

 鷹木は5日の埼玉・メットライフドーム大会でEVILの挑戦を退け2度目の防衛に成功。新チーム「ハウス・オブ・トーチャー」の介入に大苦戦を強いられたが一夜明けたこの日は「なんだっけ? あの…バーモンドカレーだっけ? なにハウス・オブ・トーチャー? おぉ、『ハウス』違いだね。知らないけど、俺からしたら『アウト・オブ・眼中』だよ。お前らなんか」と、おそらくは一晩考えてきたであろうオヤジギャグで会見場を凍り付かせた。

 ともあれ次なる鷹木のテーマは王者としての「G1クライマックス」(18日、大阪で開幕)制覇となる。武藤敬司、佐々木健介以来となるシングル王者としての優勝がかかる今大会は、切磋琢磨してきた「昭和57年会」の初期メンバーである飯伏幸太、内藤哲也と同じAブロックにエントリー。「やっぱり飯伏、内藤は意識するよね。飯伏も本来だったら復帰戦は俺がやりたいなっていう気持ちがあったからね。(話が長すぎて中略)2連覇してる男なんで、さすがにここで3連覇させるわけにいかないからね。。あとは内藤。(中略)俺がマイクしてる時に結構、ちょっと面白くなさそうな顔するんだよね。(略)2年前のG1で負けてるんで、本当の意味で五分の関係と見せるには、借りを返さないといけないと思ってる」と、熱い思いを吐露した。

 さらに鷹木は「最低でも決勝。最高で優勝」とした上でBブロックからはLIJのSANADAの勝ち上がりを熱望。「相手はベストに考えるんだったら、俺は結構初対決が好きなだからやっぱりSANADAとやりたいよね。俺からしたら眠れる獅子っていう感じに見えるんで面白いんじゃないの」と目を輝かせた。

 会見の終了間際に「ハウス・オブ・トーチャー」は覚えたのか問われると「アウト・オブ・眼中じゃないの? なんだよ。分かりづれーな。ハウス・オブ・トーチャンだかカーチャンだか分かんねーけど、親も泣いてるよ、あんなことばっかりやって。…オッ、やっとウケたじゃないの。いつもみんな笑わないからね、笑わせてやりたいなと思って」と、最後の最後にドラゴンジョークがついにさく裂したことでご満悦で会見場をあとに。リモート会見だったため、場内のスタッフが本当にウケていたのか、引きつった顔で笑っていたのかを確かめる術がないことが悔やまれる。