新日本プロレス14日(日本時間15日)の米国・ロサンゼルス大会で、前IWGP世界ヘビー級王者のウィル・オスプレイ(28)がサプライズ登場した。

 全治不明の首の負傷により5月から欠場中のオスプレイは、第4試合終了後にスーツ姿でリングイン。近日中の復帰をアピールしながらも「G1クライマックス」(9月18日、大阪大会で開幕)には出場しない意思を明かした。

 さらにオスプレイはなんと、IWGP世界ヘビー級のベルトを取り出す。同王座は5月に返上しており、本物のベルトは現王者の鷹木信悟が保持してシリーズに参戦中。レプリカか自身で作ったのかは不明だが、とにもかくにも自身はタイトルマッチには敗れておらず、現在も王者であるという主張のようだ。正当化する根拠としてコロナ禍の影響で1年間以上防衛戦をしていなかった元IWGP・USヘビー級王者ジョン・モクスリーの例を挙げたが、オスプレイの場合は負傷により決定済みだったオカダ・カズチカとの防衛戦を行えなかったのだから、返上の措置は極めて妥当だ。

 それでもそういう理屈はこの男には通用しない。「鷹木信悟は暫定王者だ」と豪語し、自身は手元にあるベルトで防衛戦を行っていくことを示唆。LA道場勢を挑発すると、一触即発のムードを漂わせていた。