新日本プロレス2日の後楽園大会で、IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードが次期挑戦者・石森太二(38)との最後の前哨戦に快勝した。

 デスペラードは10日札幌大会で石森とのV2戦に臨む。この日の6人タッグ戦では、開始早々からエルボー合戦で火花。さらにデスペラードは石森のYes Lockをヌメロ・ドスで切り返すなど、高度な技の読み合いが展開された。

 終盤は石森に掟破りのピンチェ・ロコ(変型バスター)を狙われたデスペラードだったが、これは許さずにロコ・モノ(ナックル)を発射。最後は邪道(52)からマフラーホールドでギブアップを奪い、王者の貫禄を示した。

 デスペラードが絶賛課金中のゲームアプリ「ウマ娘」で、いつまでも来てくれないナリタタイシンを石森が見事引き当てた画像をツイッターに投稿するなど、リング内外で主導権の奪い合いが行われてきたが、決戦まで待ったなしだ。

 石森を「世界トップクラスの選手」と認めるデスペラードは「そんなヤツとやるからこそこのベルトに価値があるんだ。そういうヤツとやって俺が勝つから、ベルトに価値が生まれる。ベルトの価値ってそんなもんだろ、たぶんな。俺自身に価値があるとは一切思ってない。だから、ベルトの価値と俺の価値を上げるためにも、次のタイトルマッチは存在する」と気勢をあげる。

 さらに「これで負けてみろ、お前。口が達者なだけで、結果も残せず、ずっとウマ娘に課金しているだけのどうしようもないレスラーになっちまう。世界一になるために俺はここで何でもしてやる。このベルトを世界一にもう一回しないといけない気がするから」と必勝の誓いを立てていた。