新日本プロレスの29日明治神宮野球場大会で内藤哲也(38)とのV2戦に臨むIWGPヘビー級&インターコンチネンタル王者・EVILが、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)に“解体勧告”を突き付けた。前王者のリターンマッチを受けて立つ暗黒王は内藤の言動を糾弾。自身の離脱後は低迷続きの古巣にも痛烈な言葉を浴びせた。

 大阪城大会(7月12日)で内藤から2本のベルトを強奪したEVILは、神宮決戦で前王者の挑戦を受けて立つ。「これまでリマッチを散々否定してきたヤツが、ベルトを失ったときだけまたやらせろなんて都合のいいヤツだ。まあ、もう後がないってことくらいは分かってるんだろうがな」と皮肉を交え、V2へ自信をのぞかせた。

 さらに、2冠王座誕生の“首謀者”である内藤がベルト奪還後は各王座ごとに防衛戦を行う希望を示し「2冠に終止符を打つのも俺の役目」と発言していることにも不快感を示す。「自分は別々に防衛戦をやっていきたいけど、挑戦するときは2本まとめてやってほしいのか…。そんなことは言わなくても、お前にそんな役目はない。二度と2冠を巻くことはないし、お前は神宮で終わるんだ」と不敵に言い放った。

「終わり」なのは内藤だけではない。EVIL離脱後のLIJは内藤、高橋ヒロム(30)が2冠戦で連敗。ヒロムは11日大阪大会での復帰まで、左肩負傷による欠場も余儀なくされた。さらにEVIL、鷹木信悟(37)、BUSHI(37)組で保持していたNEVER無差別級6人タッグ王座は返上。新王者決定トーナメントに鷹木、SANADA(32)、BUSHIのトリオで臨むも準決勝戦で敗退した。

 この状況を受け、EVILは「6人タッグにしたって俺がいないとあんなもんだろ。LIJなんてしょせん、俺でもってたようなものだからな。神宮でも内藤が俺に、ヒロムが石森(太二)に敗れ去ることになる。もうLIJに存在意義なんてあるのか? いっそのこと消滅したほうがヤツらのためかもな」とまで言い切った。

 2015年10月に内藤の「パレハ」として最初のメンバーとなった男が、業界随一の人気を誇ったLIJの死に水を取るのか。暗黒の2冠王者が、真夏の夜の神宮決戦を邪悪な闇に包み込む。