米国・AEWのケニー・オメガ副社長(36)と中澤マイケル(44)が8日、東海大学でオンラインセミナーを行った。

 マイケルが同大学のOBという縁から特別講師として招かれた2人は、ミーティングアプリ「Zoom」を利用し「コロナ禍におけるスポーツエンターテインメント(プロレス)の未来~日米加の文化の違い~」というテーマで、約1時間30分にわたり講演。当初は大学関係者のみが受講対象だったが、問い合わせが多かったため、一般開放もされた。

 全て英語で行われたセミナーの前半では、AEWの説明から新型コロナウイルスへの対応、無観客イベントの成功例としてスタジアム・スタンピード・マッチ(5月23日に開催したフットボール・スタジアムでの試合)を裏話を交えて紹介。後半の質疑応答コーナーでは、およそセミナーとは思えぬプロレスの話題が相次いだ。質問に答える形でケニーが古巣・新日本プロレスについて「もし機会があるなら一緒にやりたい。かつてはホームである新日本で引退しようと思っていた。対戦相手として好きな選手は多いし、特別な相手を残しているし、リベンジしたい相手もいる」と言及する一幕もあった。一方でコロナ禍により日米の選手間交流が困難になっていることに複雑な表情も見せた。

 講演を終えたケニーは、本サイトの取材に対して「大学レベルでセミナーができるなんて、とてもやりがいがあった。このセミナーをやることで教育の現場に協力できてよかったし、また機会があればやりたいね」と充実の表情。マイケルも「英語でセミナーなんて初めてで緊張しましたよ。ケニーのコネでAEWに入ったので、ゆくゆくは弟(=康治さん)が働いているコネで東海大で講師になれたらうれしいですね」と振り返っていた。