新日本プロレスで活躍する本間朋晃(43)が、新型コロナウイルス禍による窮状を訴えた。

 主戦場の新日本は3月以降の大会を全て中止している。これに悲鳴を上げているのがフリーランスとして参戦している本間で「フリーは試合してなんぼってところがあるので。収入? ほぼゼロですね。Tシャツの販売も(試合の)会場だけなので」と語る。

 しかも2017年8月に結婚し、昨年9月に念願のマイホームを建てたばかり。

「頑張らなきゃいけない時に試合も給料もなくなるとは夢にも思わなかった。こういう職業なので、すごい短期のローンを組んだんです。おいおい、俺大丈夫かよって思っちゃいますけど…」と不安な日々が続く。唯一の救いは、妻の千恵さんが持ち前の明るさで励まし続けてくれていることだという。

 レスラー間でも心配の声が上がっている。アニマル浜口ジムの後輩にあたる内藤哲也(37)は、本紙の取材時に「高橋ヒロムがいつでもお金を貸しますと伝えておいてよ」と語っていた。伝言を聞いた本間は「借りるわけねえだろ! 先輩のプライドがあるんだ! でも昔、先輩のくせして借りてたんですよね」としょんぼり。こんな時に若手時代のヒロムに最大30万円の借金をつくった本間の黒歴史を蒸し返す内藤は、やはり最低だ。

「正直、家族のために他の仕事をやらなきゃならないのかなとよぎったこともあります。でも、いつ試合が再開されてもいいように最高のコンディションをキープしないといけないし、練習を怠るわけにいかない。まだまだひと花咲かせたいし、僕にはプロレスしかない」とフリーレスラーの矜持を口にした本間。「早く最高のプロレスを届けたいんですけど、まずは皆さんの普通の生活が成り立ってから。一刻も早く終息してほしいですね」と願い続けている。