新日本プロレスの来年1月5日の東京ドーム大会で引退する獣神サンダー・ライガーが8日、引退試合のカードについて明言。同期の佐野直喜(54)と組んで高橋ヒロム(30)、ドラゴン・リー改めリュウ・リー(24)組とのタッグマッチが確実になった。

 ライガーはこの日、生まれ故郷の広島でシリーズ最終戦を迎えた。6人タッグ戦を終えると、場内が暗転し会場ビジョンにリュウがVTRで登場。「最後にあなたと戦いたい」と対戦表明された。

 これを受諾した上で「戦いたい人はもう1人います。首のケガから復帰したばかりの、あの選手です。2人まとめてかかってこい」とヒロムを指名。パートナーには「僕の歴史を締めくくるには佐野さんでもいいかなと思います」と同期のライバルを希望した。ヒロムからは引退表明の3月から対戦希望を受け取っていた。

 最後の最後まで現役トップ選手と激しい試合をしたいというのがライガーの希望だった。「(引退試合の相手を)務めてもらうわけじゃない。俺は挑戦を受けたと思ってるから。俺が勝ったらどうすんだよ?」と引退試合とはえ、あくまで勝負にこだわる姿勢。新日本スタッフから「勝ったら現役続行か?」と問われると「俺、世界中から非難受けるぞ。でもそれ、俺のせいじゃなくてヒロムとリュウ・リーの責任になるからな。だけど本当に俺を木っ端みじんにしてほしい。叩きのめしてほしい。今の新日のリングにはかなわねえやってセリフ吐かせてほしい。言うつもりは毛頭ないけど!」と豪快に笑い飛ばした。

「こいつらにはかなわない、これからのジュニア頼むなって幕を引きたい。ただ、勝ったら分からないぞ? どうしよう…。ヒロム、リュウ・リー、覚悟してかかってこいよ。俺は花を持たす気はないからな。最後まで獣神サンダー・ライガーで行きます」と豪語したジュニアのレジェンド。30年以上にわたるレスラー人生の最終章にふさわしい舞台が整った。