新日本プロレス「G1クライマックス」(7月6日、テキサス州ダラスで開幕)への初出場を狙う鷹木信悟(36)が14日、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)の盟友・内藤哲也(36)との初対決に照準を合わせた。昨年10月の新日マット初参戦からジュニア戦線で結果を残してきたが、満を持してヘビー級リーグ戦に参戦表明。そこには15年前に交わした内藤との“約束”を果たす狙いもあった――。

 鷹木は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」準優勝に終わったが、9日の大阪城大会で小島聡(48)とのシングル戦に快勝。ヘビー級相手にも結果を残したことでG1に名乗りを上げた。

 今年のG1には元WWEのディーン・アンブローズ改めジョン・モクスリー(33)、KENTA(38)らも参戦の意思を表明し、大幅な出場メンバー入れ替えも予想される。鷹木は「日本のプロレスが世界一だと思ってるから。モクスリーもKENTAも向こうでどれだけ活躍してたか知らないけど、8か月(新日マットで先に)やってきた俺としては、これであいつらが簡単に出られて、もしも俺が出場できなかったら面白くないね」と対抗心を燃やす。

 出場メンバーは16日の後楽園大会で正式発表される。ここで参戦決定となれば、鷹木にとって初のLIJ同門対決の可能性が高まる。鷹木は「SANADAにもEVILにも特別な思いはあるけど、誰と対戦したいかと言えば内藤に決まっている。昔から競い合っていた部分もあるし」ときっぱり。

 2人はレスラーになる前にアニマル浜口道場で切磋琢磨した間柄だ。鷹木は2004年3月にドラゴンゲート入門が決まりひと足先に卒業したが、道場生から贈られた寄せ書きには「借りは必ず返す」という内藤からのメッセージが記されていた。

 道場での最後のスパーリングで鷹木に敗れた内藤の雪辱の誓いは、プロのリングでの“再戦”を意味するもの。鷹木は「現状では俺が追いかける立場になっているけどね。そこは実際の試合で差を埋めれたら」と、約15年の時を経てついに訪れた初対決のチャンスに目を輝かせた。それがG1なら最高の舞台となる。

 新シリーズ開幕戦となったこの日の静岡・沼津大会では内藤と6人タッグ戦で共闘し、パンピングボンバー(首折り弾)でチームを勝利に導いた。真夏の祭典で“ザ・ドラゴン”の野望は実現するのか注目だ。