9日の新日本プロレス大阪城ホール大会でIWGPインターコンチネンタル(IC)王座奪回に挑む内藤哲也(36)が7日、王者の飯伏幸太(37)がしたためた手紙を一蹴した。

 前シリーズ「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」に飯伏の参戦がかなわなかったことで、ICの前哨戦は5日両国大会のわずか1戦のみで終了。飯伏から内藤宛ての手紙を預かっていた本紙はシリーズ閉幕を受け、オフとなった本人に連絡した。

 久々の聖地・ファミレスで合流早々、仏頂面の内藤は「さすがに届けるの遅すぎるんじゃないの? というか、(本紙の)記事に内容が全部書いてあったから、もうすでに読んでるしね?」。手紙ではシリーズにほぼフル参戦した内藤の体調を気遣っているが、全ては飯伏にからかわれただけだと瞬時に見抜いた。

 その上で「一番は(古傷の)ヒザの部分なんでしょうけど。20歳のときに手術して、ヒザの不安なんてレスラーになる前から持ってるし、今さら言われてもね。何よりも俺自身は全ての大会で試合をしたい。その(休まない)結果、レスラー人生が短くなってしまったとしても俺はそれで構わない」と、心配無用のスタンスを強調する。

 レスラーである以上は常にリングに立ち続けることが、内藤の譲れぬ美学。だからこそ得られる収穫もある。BOSJではユニット・LIJの仲間、鷹木信悟(36)が好試合を連発し評価を一気に高めた。「ほぼフル参戦して一番良かったと思うのは、鷹木から受けた刺激ですよ。期待感だけで言ったら今はもう彼に先を行かれている」

 鷹木は準Vに終わったが、優勝した場合にはIC戦線参入の青写真も口にしていた。内藤は「時間の問題じゃないですか? 俺がLIJに入れたのも、彼がこういう刺激を与えてくれる選手だから。だとしたら俺も飯伏にこれ以上負けるわけにいかない(通算戦績は内藤の2勝5敗)。状況的に追い込まれているのは間違いなく俺ですから」と必勝の思いを強めた。