米国のプロレス団体AEWが17日(日本時間18日)に行った「AEWダイナマイト」メイン後にAEW王者のケニー・オメガ(37)が、新日本プロレスのIWGP・USヘビー級王者ジョン・モクスリー(35)を急襲。3月7日「ダイナマイト」(ペンシルベニア州フィラデルフィア)で、団体史上初の有刺鉄線電流爆破マッチによるAEW王座戦を行うことを宣言した。

 大波乱はメインの6人タッグ戦(モクスリー、ランス・アーチャー、フェニックス組対エディ・キングストン、ブッチャー、ブレイド組)後に起きた。試合はモクスリーがキングストンにパラダイスシフト(ダブルアームDDT)を決めて快勝。しかし直後にカール・アンダーソン(41)、ドク・ギャローズ(37)の元バレットクラブが乱入。モクスリーに殴る蹴るの暴行を加えた。

 ここでボスのケニーが登場。2人にモクスリーを押さえつけさせ「ぶざまな姿だな。お前に王座戦のリマッチのチャンスを与えてやろうか。そして俺はお前を地の底に完全に葬ってやる。試合方式は…有刺鉄線電流爆破マッチだ!」と通告したのだ。場内の歓声は大爆発。実況席は「何だって? 電流爆破マッチだって?」と大混乱に陥った。

 鎖につながれた狂犬のように、鬼の形相で挑発を聞いていたモクスリーは、ケニーが高笑いを上げて顔を近づけるといきり立って強烈な頭突き一撃。そのまま大乱闘になるが、最後はケニーがVトリガーで大の字にさせてしまった。

 昨年12月2日にはケニーがモクスリーから王座を奪ってAEW王座初戴冠を果たしており、まさに究極の試合形式による遺恨完全決着戦となりそうだ。