〝世界の16文〟として一時代を築いた故ジャイアント馬場さん(享年61)の「23回忌追善興行」(東京スポーツ新聞社後援)が来年2月4日、後楽園ホールで開催されることが本紙既報通り22日、正式発表された。

 東京・港区新橋のジャイアント馬場バルで行われた会見には、馬場さんの夫人の元子さん(享年78)の又甥で主催者のH.J.T.Production緒方公俊代表取締役(33)、全日本プロレスの和田京平名誉レフェリー(65)、木原文人リングアナウンサー(54)が出席。和田氏と木原氏は大会プロデューサーを務める。

 現時点では新日本プロレスと全日本プロレスが協力を表明。カードは決定次第、後日に発表される。緒方氏は「ジャイアント馬場さんの冠がついたプロレスの大会は今回が最後になります。馬場さんがそうであったように、どなたにも楽しんでいただける大会にしたい所存です」と説明した。

 和田氏は「プロデューサーとして名前が挙がりましたが、今、頑張れるのは俺と木原だけ。後楽園は馬場さんを知っている人に来てほしい。明るく楽しく激しいプロレスを実現させてお客さんに満足して帰っていただきたい。やるしかないし、やらなければいけない。馬場さんはファンを裏切らなかったので、そのつもりで頑張りたい」と語った。

 1982年の同日には東京体育館で馬場さんと〝不沈艦〟こと元PWF会長スタン・ハンセン(71)氏の歴史的初対決が行われており、今回は「馬場対ハンセン記念日」の意味合いが強い。木原氏は「曜日も同じですので因縁を感じます。会場の隅から馬場さんが見ているつもりで大会を盛り上げたい」と話した。

 またPWF会長ドリー・ファンク・ジュニア(79)からは代理人の大隅良雄氏(51)を通じて「日本の皆様こんにちは。来年2月4日のメモリアル大会にはファンク一家が協力します。初来日の1969年から何年も続けられたのはミスター・ババのおかげです。皆さまご協力のほどよろしくお願い申し上げます」とのメッセージが寄せられた。

 新型コロナウイルス感染拡大により海外のレジェンドの招聘は難しい状況にあるものの、和田氏は「状況は厳しいですが何とか呼ぶ方向で動きたい」と前向きに語った。