“デンジャラスK”川田利明(55)が29日、新刊「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える『してはいけない』逆説ビジネス学」(ワニブックス、税抜き1300円)の発売記念トークショーを、都内で行った。

 東京・世田谷区にラーメン店「麺ジャラスK」を2010年6月に開業した川田は「プロレス本ではなくて、ビジネス本ということでオファーがあったので快諾した。小さいながらも商売に関わったので、そのへんを世のサラリーマンに分かってほしいということで書いた」と出版に至った経緯を説明した。

 続けて「脱サラは冒険とか賭け事。サラリーマンとして組織に守られながら、クビにならない程度に反乱を起こすのがいい」と自身の苦労を振り返ってしみじみと語った。開業当初はプロレスラー時代に購入したベンツを3台売って、運転資金に回したという。

 さらに「料理が得意なのとビジネスは全く違う。意地で10年続けてきた自分はバカ」と振り返ったが、全日本プロレス時代に選手の大量離脱があっても残ったことを例に出し「一つのことを長く続けるのがこだわり」と“俺だけの王道”を説いた。

 また「味覚」をテーマにしたトークでは「1杯3000円もするメロンジュースを飲むジャイアント馬場さんが、『世の中でこれだけうまいものがあるか』と言って食べていたのがマクドナルドのフィレオフィッシュ」と驚きの事実を明かした。