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「相乗りタクシー」長所と短所 東京五輪へ都市部で導入の動き


 国土交通省が、スマートフォンのアプリを使って、他人同士でタクシーに相乗りするサービスの実証実験を今冬にも始める。主に2020年の東京五輪での車両不足を想定したものだが、業界では賛否両論が飛び交っている。タクシーをめぐっては、米企業による“白タク市場”開放の動きも出ているから、こちらも気になるところだ。

 注目の実験は都内でタクシー業界団体と協力して行われる。スマホの配車アプリを活用し、目的地が同じ方向の利用者に1か所に集まって乗車してもらったり、移動中に順次乗せたりする手順が想定されている。

「お客さんは(割り勘で)1人当たりの運賃が安くなるメリットがありますから、需要も期待できる。リーマンショック以降、客足が年々減り続けている。都内では23区と一部地域で今年1月末から“チョイ乗り”を期待して初乗りを730円から410円にしましたが、それでも2%程度しか売り上げは伸びていないですから、期待しています」(都内のタクシー会社関係者)

 問題点もある。「乗り合わせた利用者に自宅などの場所が知られてしまう」という個人情報との兼ね合いだ。さらには「相乗りの相手の選択も心配。酒に酔った客を嫌ったり、女性同士の相乗りを希望したり、客が集まらないケースも出てくるのでは。一番怖いのは客が客のストーカーになる危険性があること」と前出の関係者は指摘する。

 実用化されれば画期的な“タクシー革命”となるが、相乗りにとどまらず、こうした変化の流れに商機を見いだそうとする動きもみられる。

「欧米では、登録したマイカー所有者がアプリで配車を受け、利用者を目的地にまで届けるマイカーライドシェア(相乗り)制度の会社が急成長しています。米国では『Uber(ウーバー)』『Lyft(リフト)』の2社が急成長。日本ではマイカー利用の旅客行為は“白タク行為”として禁止されてますが、トランプ政権下で日本進出を狙う2社が市場開放を迫る可能性もある」(経済ジャーナリスト)

 リフト社には日本の楽天が3億ドル(約364億円)を投資している。

「楽天の三木谷浩史オーナーとじっこんの仲といわれる安倍晋三首相は2015年に訪米した際、リフト社のCEOらと懇談。マイカーライドシェアに興味を示した」(同ジャーナリスト)

 タクシー業界にも変革のうねりが寄せている。

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