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潮干狩りは渡り鳥に悪影響?干潟の会場化で休息場所が激減


潮干狩り客でにぎわう干潟

 ゴールデンウイークに潮干狩りは家族サービスの定番だが、レジャーとしてとらえる人も増えている。

 この時期は産卵を控えたアサリの身が肥え、旬の時期でもある。しかし、潮干狩りによって思わぬ“迷惑”を被っている生物がいることは、意外と知られていない。

 かつてブームだった潮干狩りも一度は人気が凋落したが、ここにきてブームが再来。全国各地で行われ、中には外部から持ってきた貝を干潟にまいて人工的に潮干狩り会場を作り、各自治体や漁協の収入源としているところも多い。もともと潮干狩りが行われていなかった干潟までもが会場となることで、渡り鳥のシギやチドリの休息場所が奪われてしまっている可能性があるという。

「ここ10年くらいで関東に飛来するシギチ(シギやチドリの総称)の数は激減しました。特にここ5年は著しい。シギチの渡りの最盛期は4月下旬から5月上旬ですが、この時期はゴールデンウイークと重なる。各地の干潟が潮干狩り会場となることで人に占拠されて、シギチの休息場所が少なくなった。これでは飛来数は年々減少するばかりです」(60代の野鳥愛好家)

 シギやチドリの多くは赤道付近や南半球で越冬し、毎年、この時期に繁殖のために日本などを通過して北極圏を目指す。日本はシギやチドリの渡りルートの重要地点で、世界中に生息する種類の大多数が観察できることで知られる。

 しかし、環境省やWWFジャパンの調査によれば、近年の通過個体数はピーク時に比べて激減しているというのだ。

「日本の干潟の環境悪化でシギチが渡りのルートを変えたため、日本を通過する個体が激減したという見方もある。潮干狩りが悪いのではなく、無節操に各地の干潟を潮干狩り会場にすることで、環境に悪影響を与えている可能性を考えるべき」(同)

 千鳥格子柄は干潟を群れ飛ぶシギやチドリがモチーフだが、このままではこんな常識も通用しなくなりそうだ。

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