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【淫行疑惑報道】鳥越氏の発言に異論“陰謀”はあるのか?


スキャンダル報道で渦中の人となった鳥越氏

 スキャンダルは陰謀か!? 東京都知事選(31日投開票)に野党統一候補として出馬した鳥越俊太郎氏(76)が、21日発売の週刊文春で「女子大生淫行疑惑」が報じられたことを受け、同誌編集人に対し刑事告訴に踏み切った。今回の報道が、公職選挙法違反(選挙妨害)および名誉毀損にあたるとして、鳥越氏の弁護団は東京地検に告訴状を提出したのだ。しかも、この報道の裏に「政治的な力が働いた」と“陰謀論”を唱えだした鳥越氏。果たして陰謀はあるのか? 政界および出版関係者に取材すると、自らの口で説明もせず、刑事告訴に動いた鳥越氏に、異論ばかりが噴出している。

 鳥越氏は毎日新聞記者、サンデー毎日編集長、ニュースキャスターとして、これまで数々のスクープをモノにしてきた日本を代表するジャーナリストだったはずだ。

 選挙戦でも「私の強みは、51年間報道の現場で培った“聞く耳”を持っていることです! それが私には染み付いているんです」と再三アピール。しかし、今回の文春報道に関しては“聞く耳”を持っていなかったのは、本紙昨報通りだ。

 週刊文春によると、2002年夏に鳥越氏は知人の女子大生Aさんと別荘で誕生日パーティーを開催。そこで男性経験のないAさんに強引にキスし、肉体関係を迫ったという。ショックを受けたAさんは自殺を考えるほど、心に深い傷を負ったとされる。

 この報道に対し、鳥越氏は20日、文春宛てに抗議文を送付。21日には弁護団が公選法違反(選挙妨害)および名誉毀損の疑いで、東京地検に告訴状を提出した。弁護団は「これにより、週刊文春の記事が事実無根であることを明確にしました」と強調。対して週刊文春編集部は「記事には十分、自信を持っています」とコメントしている。

 鳥越氏は21日午前、民進党都連の選挙対策会議に出席。一連の報道に言及し「記事内容は一切事実無根だ」と述べたうえで「私は週刊誌の仕事をしていたからわかるが、単なる週刊誌の取材記事というより、何か政治的な力が働いているのではと思う」と“陰謀論”を言いだした。

 鳥越氏はこの疑惑に関する記者会見は行わず、残りの選挙戦に集中するという。短期決戦だけに、スキャンダルに議論が集中するのを避けたい気持ちもわかるが…。

 21日の夕方、街頭演説を行ったJR中野駅前で報道陣の取材に応じた鳥越氏は一連の疑惑について「弁護士に一任している」と繰り返した。「ジャーナリストだったら刑事告訴ではなく、まずはご自身で説明するべきでは?」ともっともな質問も飛んだが、同氏は「それもあるが、すでに法的な手続きに入っている。私の口からは控えさせていただく」と態度を変えなかった。

 こうした姿勢に批判の声も上がった。前大阪市長で弁護士の橋下徹氏(47)はツイッターで「鳥越さん あれだけ報道の自由を叫んでいたのに自分のことになったらちょっとケツの穴が小さくないか?」とチクリ。「今回の文春なんてチョロい記事。ちゃんと釈明しなさい」「こんな程度で逃げ回っているようでは、知事になる資格なし」などと痛烈に批判した。

 加えて鳥越氏がブチ上げたのが陰謀論だったから、政界からもあきれる声が飛び出した。

「陰謀論にまで行き着くと、オカルト的な話まで何でもOKになる。それをジャーナリストが口にするとは…。民進党側は“政権与党による意図的なリーク”ということにし同情を買おうとしているのかもしれないが、陰謀論はさすがに無理がある」(政界関係者)

 鳥越氏はその後の取材で陰謀論の根拠について突っ込まれると「51年間、報道の現場に携わってきた私の勘、直感だ。具体的に何かあるというわけではない。そのことについて(騒ぎを)大きくする気はない」とトーンダウンした。

 ある出版関係者は「文春で書かれた鳥越氏の内容は、14年前からマスコミ各社でウワサされていた。当時を知る記者なら聞いたことがある人も多い。今回、それが表に出たのは、都知事選に出馬し、時の人で、いわゆる公人となったから。陰謀など、大きな力が働いたわけでも何でもないですよ」と断言する。

 淫行疑惑の事実関係について、弁護団の一人である弘中惇一郎弁護士は本紙の取材に「こちらが認めているのは、Aさんを含めた複数名で別荘に行ったこと。その後Aさんの交際相手であるBさんと話し合いの席を持ったことの2点のみ。Aさんに性的関係や強引にキスを迫った事実は一切ない」としている。
 これくらいの内容なら、鳥越氏本人が説明してもよさそうだが、説明責任は果たさないらしい。

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