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日本発〝スーパー淋病〟世界中に拡大
2012年06月11日 12時00分

 世界保健機関(WHO)が、薬で治らない淋病が世界に拡大していると警告した。しかも、その淋病が初めて見つかったのは日本だという。

 

 これまでの淋病は、性感染症(STD)の中でも治療期間が短く、セファロスポリン系抗生物質で治療できた。抗生物質が効くので、あまり恐れられない病気だった。ところが、WHOはホームページで「ペニシリンなどはもちろん、淋病の最終兵器であったセファロスポリン系抗生物質に耐性を持つ淋病にかかっている患者が数百万人いる。オーストラリア、フランス、日本、ノルウェー、スウェーデンと英国で、抗生物質が効かない淋菌が報告されている」と警告した。

 

 WHOによると毎年、約1億600万人が淋病に感染している。感染数は東南アジアやアフリカが多いが、抗生物質への耐性を持つ新種の〝スーパー淋菌〟「H041」は日本などで見つかっている。WHOのマンジュラ・ラスティ・ナラシマン博士は「新しい抗生物質が開発されない限り、有効な治療はないかもしれない」と指摘する。

 

 菌の中で、突然変異によってある薬に耐性を持つ新種の菌となったのが薬剤耐性菌だ。治せないので広がっていく。その過程でさらに別の薬への耐性もつき、あらゆる治療薬が効かなくなったのがスーパー淋菌だ。しかも、男性は痛みと膿で気付いて治療するが、女性は自覚症状がないことから治療しないケースもあり、蔓延し続ける。

 

 驚いたことに今回のスーパー淋菌が発見されたのは日本だ。昨年、カナダで開催された国際性感染症研究会議でスウェーデンの医師が「次世代の治療不可能な淋菌の変異株」を発表した。報告では2008年に日本と韓国の風俗店店員からその淋菌が見つかったという。

 

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