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寝ている生徒を起こすだけで「体罰」


 男子生徒が体罰を苦に自殺した大阪市立桜宮高校の事件を受け、大阪府教育委員会が府立学校における体罰調査結果をこのほど発表した。報告の中には体罰とは思えないものもあり、教師側が過敏な反応をしている実態が浮かんでいる。

 調査結果には「体罰に当たらない」と府教委が判断した案件が23あり、その内容は「修学旅行中の夜に騒いだ生徒を10~15分正座させ説教した」「クラブ活動で『今日はちょっと元気がないから走ろうか』と言ってグラウンド走らせた」などといったもの。

 府教委の担当者は「もしかしたらと報告を受け、指導の一環として体罰ではないと判断したものの中で多かったのは、居眠りした生徒を叩いたというものでした」という。生徒を起こすため、もしくは気付けのために頭や背中を叩いたという事案だ。こうした過剰ともいえる反応も、教師側にすれば仕方がない一面があるという。それは生徒側のリアクションだ。

 現役の若手教師は「特に女の子を起こすのは大変なんです」と悩みをこう語る。「ちょっとでも叩くと『体罰だ』って言われる。かといって体を揺すって起こすと今度は『セクハラだ』って騒ぐ。じゃあ、どうすりゃいいんだって話ですよ」

 さらに、その先にはモンスターペアレントの問題も潜んでいる。

「もし起こさないで授業を進めたら、そのうち勉強についていけなくなる。そうなると親が『教師の責任だ』って学校に乗り込んでくる場合もある。八方ふさがりですよ」

 橋下徹大阪市長(43)は過去に「有形力の行使」を認めない場合は、出席停止などの措置の制度を設ける可能性を示唆したが、一方で「授業中に眠ったから出席停止なんて、それこそ大問題。指導と体罰は紙一重だからこそ、明確に分けてほしい」と口にしている。

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