
【バンクーバー五輪】韓国のキム・ヨナか
日本の浅田真央か、それとも——。世界中が注目する「銀盤の女王決定戦」の大一番、フィギュアスケート女子が始まったバンクーバー五輪。だが実は、もう一人の“銀盤の女王”が話題を集めていた。急増した日本の女性ファンの間から「ジョニ子」と親しみを込めて呼ばれる米国のジョニー・ウィアー(25)がその人だ。
男子フリーで強烈インパクト残したジョニー
先週行われた男子フリーで銅メダルに輝いた高橋大輔の直後に滑ったジョニー。その異質な存在感は強烈なインパクトを残した。斬新なデザインの衣装、スラリと伸びた肢体を駆使した芸術性の高い演技だけではない。顔立ちもまるで歌舞伎の女形のよう。そんなジョニーに日本はもちろん、世界中でもファンが急増しているという。
演技を終えて採点を待つスペース「キス&クライ」では、日本人ファンからもらったばかりの真っ赤なバラの冠を頭にかぶりごきげんのジョニー。ところが、ロシア人の女性コーチが冠を外そうとすると「ダメ! やめてちょうだい」とばかりその手を払いのけて笑顔でファンに手を振った。
華麗な演技は観客を魅了したものの、4回転ジャンプなどの大技が無かったため点数は伸びず、この時点で5位(結局6位)。
会場からはジャッジの低評価に対するブーイングが起きたが、それでも“ジョニーはご機嫌ななめ”ではなかった。次の選手の演技が始まることから、笑顔で「静かにしてあげてね」となんと!おネエ流のしぐさで観客をなだめたのだ。このしぐさや語り口が、好感度をアップさせたことは間違いない。
“あっち系のジョニ子”にファン急増
誰が見ても“あっち系のジョニ子”だが、カミングアウトはあえて、していない。「自分にはいくつか秘密があるの。どこのハンドクリームを使ってるとか、誰と一緒に寝るか、とかね」と、かつてインタビューで答えている。つまり「自分がゲイかどうかはフィギュアスケートとは無関係でしょ」と言い切るのだ。逆に言えば「そんな野暮な質問はしないで!」ということか…。
そんなジョニ子には、3年間密着した米ドキュメンタリー映画「ポップスター・オン・アイス」も存在する。この作品は昨年のシアトル国際映画祭でプレミア上演された。 また、今年に入ってから、アイスダンスの男子選手と共同生活を送るジョニ子の日常生活を追ったリアリティー番組「ビー・グッド・ジョニー・ウィアー」が全米で放送され、ますます人気がアップしている。 そのジョニ子は、コーチがずっとロシア人ということもあり、ロシア語も得意。バンクーバー五輪で競技を終えたジョニ子は、24日に始まった女子シングルで17歳のロシア代表クセニヤ・マカロワ選手に姉のように寄り添い“世話役”に徹するそうだ。
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