初の配信イベントをこの男が見逃すはずがない。〝バカサバイバー〟こと青木真也(38)が、2日に配信された格闘技イベント「RIZIN LANDMARK vol.1」をぶった切った。

 青木の舌鋒が最初に向かったのは、メインで行われた「朝倉未来 vs 萩原京平」の一戦。試合は3Rともに未来がテークダウンを成功した後、グラウンドでバックを取るなど、萩原をコントロールして判定3―0で〝完封勝ち〟を収めた。

 この試合について青木は「相手の弱いところ(グラウンド)を攻めましたよね。焦ってるんだと思いますよ。前回(6月のクレベル・コイケ戦で)負けているし。実力差的に言うとKOしないといけない相手ですから。前回負けている〝ビビり〟ですね」と相変わらずの毒舌ながら、再起戦に挑んだ未来がしっかり白星を拾った展開だったと分析する。

 その上で、未来が熱望した昨年11月に敗れたフェザー級王者・斎藤裕との再戦について「ちょっと仕切りなおして、もう1回斎藤さんとやれば勝てると思うので、まずそこをしっかり勝つしかないんじゃないですかね。前回が評価の分かれる試合だったんですけど、僕はRIZINでいう(採点基準で最優先されるのが)ダメージっていう点だと、実は朝倉さんの勝ちだったと思っているんで。もう1回やれば勝つと思います」と背中を押した。

 一方で、この試合を経て〝課題〟も浮き彫りになったという。世界最高レベルともいわれるグラウンドテクニックを有するバカサバイバーは「テークダウンディフェンスは強いけど、グラウンドテクニック自体はそこまで強くないと思いました。普通だったらバック取ったところで決めちゃうと思います。レベルで言うと、平本蓮さんよりうまいくらいだと思います」と余計なところに火を放ちながら指摘。

 その上で「俺が教えたらもう、世界の朝倉になれるよ。請われればいくらでも教えるし、再生工場ですよ。青木再生工場・赤坂支部。俺が教えれば斎藤さんにもクレベルにも余裕」と、また頼まれてもいないのに指導役に立候補した。

 そして、もう1つ気になった試合がセミの「奥田啓介 vs 鈴木博昭」の一戦だという。かつてNEWなど同じリングに上がったこともあり、2019年にはサウナでの路上プロレスで激突した奥田は、鈴木を攻め込みながら1R1分42秒、ヒザ蹴りを頭部に受けた後パウンドを受け、TKO負け。「奥田最高でしょう。倒れるっていう仕事をしたと思います。負けじゃねえ! 勝ちの途中ってことですね」と次戦に期待を寄せた。

 なお、自身は5日に開催される格闘技イベント「Road to ONE」(東京・TSUTAYA O―EAST)に出場し、キャプテン☆アフリカとのグラップリング戦を戦う。こちらに向けて意気込みを問われると「やる気がなくなってるよ。六本木を歩いてたら、たまたま落ちていたローションに滑って転んで欠場しそうだ…」と意味不明なことを口走っていた。