人気アイドルグループ「乃木坂46」の1期生・松村沙友理(28)が23日、神奈川・横浜アリーナで、卒業コンサートを開催した。

 松村は2011年8月21日に乃木坂46の1期生オーディションに合格。デビューしてから全27作のシングルで選抜入り。15年3月からファッション誌「CanCam」の専属モデルを務めるなどソロとしても活躍した。

 アンコール後、ピンクのドレス姿で登場。卒業スピーチで「私は自分の気持ちを言葉にするのが得意じゃないんですけど、でも、やっぱり最後なので、少し皆さんに感謝の気持ちをお話しさせていただきたいと思います」と切り出した。

 最初は両親ら家族に対して「10年前、オーディションを受けて私が急に新聞に載って、その日からアイドルです、と言われて。本当にとても驚いたと思います。でも、10年前はオーディションを受けてから今日まで頑張ってきて、もうすぐ卒業します。私が上京するときも東京でつらいことがあっても、ずっと背中を押し続けてくれて。そして、私の周りの人に誰よりも感謝の気持ちを持ってくれて、私のことを励まし続けてくれて本当にありがとう」と感謝。「私はお父さん、お母さんの自慢の娘になれたでしょうか? なれてたらうれしいです」と目に涙を浮かべた。

 さらに、スタッフに感謝を口にし、特に身近なマネジャーへの思いを告白。「マネジャーさんにはたくさんたくさん迷惑をかけた。アイドルの仕事はちょっと大変なところもあって、忙しくていろんなことをやらないといけないけど、一緒に悩んでくれて。私は落ち込んじゃうことが多かった。本当にたくさん迷惑をかけたけど、こうやって笑顔の印象を持ってくださって卒業できるのも仕事や外に出るときに、私の楽しい気持ちにするように、盛り上げてくれたからです」

 メンバーには「私はバレちゃってると思うけど、メンバーのみんなが大好きです。心からみんながかわいくてかわいくて仕方ない。みんなに心から幸せになってほしいです。これから先、嫌なことつらいことたくさんあるかもしれないけど、ちゃんと周りの人の声を聞いて、自分ひとりで悩まないで。ちゃんと導いてくれる人がいるので、頼りにしてみんなで乃木坂46を楽しんでもらえたら」と伝えた。

 「ファンの皆さん、私の10年はどうでしたでしょうか?」と聞くと、会場から大きな拍手が。

 松村は「乃木坂46として10年生きてきて、つらいこともたくさんあったけど、やめないで頑張ろうと思えたのはファンの皆さんのおかげだと思います」と感謝。「私にとって、かけがえのない存在だったと改めて思います。この10年間、どんなときも支えてくださってありがとうございます。私の10年間はいいことばかりではなかったかもしれないけど、皆さんのおかげで本当にステキな10年になりました。乃木坂46に入って心からよかったと思います。本当にありがとうございました」と笑顔を見せた。

 卒業するメンバーはすがすがしい気持ちを抱くことを聞いていたという松村。 卒業スピーチ後の心境について「めっちゃ寂しいねんけど…寂しいわ~!」と本音を漏らしつつも、自身初のソロ曲「さ~ゆ~Ready?」をメンバーと歌唱。「さゆりんご、完全燃焼しました~! メンバーもファンの皆さんのことも大、大、大好きです! ありがとうございまっちゅん!」と会場に向かって叫んだ。

 卒業記念写真集「次、いつ会える?」を発売する7月13日をもって、乃木坂46から卒業する。今後はソロのタレントとして、バラエティー、ドラマ、モデルなどマルチに活動する予定だ。すでに7月13日スタートするドラマ「プロミス・シンデレラ」(TBS系)への出演が決定しており、老舗旅館に務める中居・坂村まひろ役を演じる。