今回の参院選で初めて国政選挙に挑み、1議席を獲得した参政党に〝強力すぎるバック〟がついた。それは何と元SMAP木村拓哉の母・まさ子氏だ。同氏は、参政党の公式ユーチューブチャンネルの中で、参政党に共鳴したことを告白した上で熱い教育論を展開。一緒にトークを行った党事務局長の神谷宗幣氏(44)に話を聞いてみると――。

 参政党は、今回の参院選比例代表で1議席を獲得。得票率も2%を超え、公職選挙法上の政党要件を満たした。

 同党はユーチューブやツイッターで、既存政党と対決する姿勢をアピール。外国資本が企業や土地を買収する際の法律の制定を訴えているほか、子どもの教育の充実や食の安全などについて主張し、支持されている。

 新興の保守政党として注目されているが、ここにきて〝別の意味〟でも注目されている。何とキムタクの母親が同党の公式ユーチューブチャンネルに登場しているからだ。

「教育をCHANGE!神谷宗幣と木村まさ子さんが『教育』について語る!どのように子育てをしたのか!【DIY cafe 木村まさ子】」のタイトルで投稿されたのは、選挙戦真っただ中の6日のこと。ゲストとして登場した木村まさ子氏は、まさにキムタク母その人だ。

 動画の中で、まさ子氏は「普通の…ずっとお母さんをしていたんですけれども、47歳からイタリアンレストランというものに関わるようになり、その間に食のことにあまりにも皆さん知らないことが多いなあと思いまして…」などと自己紹介。これまで食に関する講演を22年間行ってきたことを明かした。

 参政党に共感している部分も多いそうで「政界の方に期待するのも難しい。やはり国民一人ひとりスキルアップしていかないと、代表の方たちも変わらないだろう」と持論を展開。続けて「自分たちに何ができるのかというのを考えるのが、一番大事だと思っていた。そしたら神谷さんが言われていることが『そうなんです!』って共感、共鳴したんです! やっと出てきてくださった」と参政党を絶賛した。

 子育てを振り返る場面もある。

「教育でこれをしなきゃとかなくて。子育ての本っていっぱいあるけど、読んでいないんです。見守っているというだけで」というまさ子氏は、話の流れの中でキムタクの幼少期にも言及する。

「長男(木村)は、みなさんとちょっと違う世界で、表現者としてやっていますよね。彼は四角いブロックを組み立てて『戦艦ヤマト』とか(言っていた)。(アニメの)戦艦ヤマトとは違うけど、彼にしたら戦艦ヤマト。そういう想像する力を、彼は養っていたのかなって」

 まさ子氏はどういう経緯で出演になったのか。

 神谷氏に取材すると「もともと党員や(参政党共同代表の)赤尾由美さんとつながりがあって。党員からお願いして出演してもらった」との答えが返ってきた。動画共演が初対面だという。

 その上で「動画でいろいろな識者と対談する流れの一つなんですよ。一般的な教育の話をさせていただきました。出演にあたっては、木村拓哉さんの話はナシでということだったんですよ」と回答した。

 テレビ関係者は「ファンの間では、まさ子氏がキムタク母だと知っている人は多い。中にはキムタクの育て方を知りたくて見た人もいるはずです」と話す。

 参政党は今後政界で存在感を示していきそうだ。