参院選(10日投開票)の比例代表にNHK党から立候補しているガーシーこと東谷義和氏(50)の暴露が止まらない。全国で放送が始まった政見放送で、実名を伏せる形で芸能人や実業家、スポーツ選手のスキャンダルを披露している。その内容は暴行、未成年飲酒・淫行、薬物からセクハラ、性癖まで多岐にわたる。参院選後には実名での公開を表明しており、日本中に激震が走ること必至だ。

 国政政党は選挙区の政見放送で、事前に録画した映像が持ち込み可能とあって、全45選挙区に候補者を擁立したNHK党は「ショート暴露」と題し、東谷氏が47バージョン(一つは候補者差し替えにより、未放送)の爆弾ネタを投下している。持ち込みの場合、候補者(選挙区)本人以外の映像も流せる。今回は東谷氏らの動画が挿入された。

 その内容はあまりに衝撃的だ。

「サッカー選手による中絶強要、婚約解消」「売れっ子アーティストによる動物虐待」「有名整体師の助成金不正受給」「上場企業会社社長による女性へのDV」「アーティストによる監禁傷害致死事件への関与」「お笑いタレントの大麻疑惑」「俳優と某局女子アナの海外旅行」「女性アーティストと反社とのつながり」「アーティストの高額賭け麻雀」…。

 さらに大物俳優が未成年のキャバクラ嬢に飲酒を強要し、急性アルコール中毒で救急搬送となった話など、事実であれば逮捕者が出てもおかしくない不祥事や犯罪の数々をサラリと暴露。東谷氏自身が女性のみならず、男性もアテンドしたことによる体験談での裏話も数多く含まれているという。

 実名を出すことはなく、ほとんどの暴露で、イニシャルトークにしているが、中には「イニシャルを言ったらすぐばれるので控える」と封じている内容もある。既にイニシャルとそのスキャンダルの内容から名前が簡単に浮かび上がっている暴露もあり、当事者や関係者は震え上がっているとみられる。

 東谷氏は今年2月にユーチューブチャンネルを開設し、自身が27年間にわたって、芸能人の世話をするアテンドで奉仕してきたものの、借金を背負い転落するや見捨てられたことに業を煮やし、暴露系ユーチューバーへと転身していた。

 その暴露を巡っては、無視を決め込まれるケースが大半で、俳優・綾野剛のさまざまな疑惑で、所属事務所側が法的措置まで示唆するケースはまれだ。それでも高額レートでの賭けマージャン疑惑を暴露されたネット会社の会長が辞任すれば、中絶強要を暴露された人気ロックバンド「MY FIRST STORY(マイファス)」のボーカル・Hiroは東谷氏の番組に出演し、全面謝罪するなど、影響力は大きくなる一方で、もはやスルーできない状況になり始めている。

「当選しても暴露は続ける」と宣言している東谷氏は、当選した暁には「ショート暴露」の内容を実名入りで公開する意向で、落選した場合も「暴露は封印します。サロンのみで公開とさせていただく」と限定ながらも公開を表明している。

 ここにきて、綾野と同じ事務所に所属する有名俳優の全裸写真を東谷氏が投稿したことで、ツイッターのアカウントが6月29日に凍結され、別アカウント開設も翌日にすぐさま凍結される事態に陥った。

 東谷氏とともにドバイから参院選に立候補しているFC2創業者の高橋理洋氏はツイッターに「ガーシーさんや私が万が一急死することがあればそれは他殺です、とここに宣言しておきます」とまで投稿した。

 風雲急を告げる展開の中、東谷氏が投下した“時限爆弾”はもはや解除不能ともいえる。47の暴露はどのように解き放たれ、芸能界をはじめとした各界に影響を及ぼすことになるのか――。