ジャーナリストの津田大介氏らが5日、ネットメディア「Choose Life Project(CLP)」に対しての抗議文を公開した。CLPに出演経験がある5人の連名で、津田氏のほかにエッセイストの小島慶子氏、東京新聞の望月衣塑子氏らがいる。抗議文によると、CLPは立憲民主党から資金提供を受けていたという。

 CLPとは「『誰が、こんな世の中にしてしまったの?』と嘆く前に、まず〝私〟がその責任を取る。映像を通じて、この国の未来を考えます」(ツイッターのプロフィルから)という趣旨で始まったネットメディアだ。政治や社会問題をテーマにした映像コンテンツが多い。

 5人は抗議文で「この度私たちの調査により、2020年春から約半年間にわたり大手広告会社や制作会社をはさむ形でCLPに立憲民主党から『番組制作費』として1000万円以上の資金提供があったことが確認されました。報道機関でありながら、特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは、報道倫理に反するものです」と指摘している。

 特にCLPが「公共メディア」を標榜していたことを問題視。「公党との関係を秘匿し、一般視聴者から資金を募っていたこと」にも抗議をしている。

 抗議を受けてCLPはツイッターで「不信感等を与えてしまう形となり大変申し訳なく思っております」と表明。6日にも経緯を報告するという。

 CLPは「Dappi問題」も扱っていた。Dappiとは立民など野党に厳しい論調のツイッターアカウントで、自民党と取り引きのあった企業が運営していると疑惑が取りざたされていた。

 それだけに「見事なブーメランですな」「整理せずにありのままの情報を出しなさいよ」とCLPのツイッターに厳しいコメントが集まっている。