26日に放送されたNHK大河ドラマ「青天を衝け」最終回の世帯平均視聴率が、関東地区で11・2%だったことがビデオリサーチの調べで27日分かった。同地区で全41回の世帯平均は14・1%。前作「麒麟がくる」の14・4%をわずかに下回った。 

 北大路欣也扮する「徳川家康」の「今日で終わりとは寂しい限りだ」で始まった最終回。主人公の渋沢栄一(吉沢亮)が1931年に91年の生涯を閉じるまでの晩年にあたる約12年間が描かれた。大河ドラマでは非業の最期を遂げる主人公も少なくない中、渋沢は家族ら多数にみとられる大往生だった。

 関東地区で初回20・0%と前作を上回るスタートを切った世帯平均視聴率だったが、東京五輪・パラリンピック期間中の放送休止から再開した9月以降、12、11%台の数字が頻出。最終回は同時間帯にフジテレビ系で羽生結弦が男子シングルを制したフィギュアスケートの全日本選手権が放送されたこともあってか、最低となってしまった。個人視聴率も全話平均8・4%で、前作の8・5%から微減した。

 最終回終了後、1月9日に始まる「鎌倉殿の13人」の予告編も放送され、「映画みたい」「もう期待しかない」「体が熱い」と待ちきれない様子の視聴者の声がSNSで相次いだ。