無免許運転で在宅起訴され議員辞職していた木下富美子元都議(55)に対して1日、ボーナス支給差し止めを求める住民監査請求が提出された。提出したのは地域政党「自由を守る会」のメンバー。代表の上田令子都議らが記者会見した。

 請求では木下氏が「独断で選挙区外に寄付したからといって免罪されるものではない。貴重な財源であり、都財政に返還されるべきものである」と指摘。木下氏に支払われた議員報酬約300万円の返還や、10日に支給される期末手当(ボーナス)の差し止めなどを求めている。

 一方、木下氏は監査請求に対して先手を打つかのようにボーナスの全額を寄付する方針を明かしていた。ボーナスは約120万円となっている。上田氏は「誰も望んでいない。寄付したからチャラになるわけじゃない」と一蹴。同席した幹事長の渡辺大三小金井市議も「姑息にすぎないか」と渋い顔をした。

 今後、60日以内に結論が出るという。