自民党の石破茂元幹事長(64)が28日、大阪・堺市内で衆院選(31日投開票)大阪17区に出馬した岡下昌平氏(46)の応援演説を開催した。

 自民党候補の応援のため連日、全国各地を飛び回っている石破氏は「昨日、岡山に行ってお話ししていると、『テレビと同じ顔してるんだね』って言われた。こんな顔してるんです」とまずはジョークを飛ばした。

 だが、岡下氏の話になると一変。同選挙区は日本維新の会の馬場伸幸幹事長の地盤で、各メディアの調査では馬場氏の優勢が伝えられている。

 石破氏は「『相手も強いし、難しいんじゃないの』って話もあったが、あと一歩のところまで来ている。ただ、勝たなければ意味がない。37年も38年も前に、田中角栄さんに『握った手の数、歩いた家の数しか票は出ないからな』と言われた。あと3日。我々自民党はこの堺で勝ちたい。日本中どこでも勝ちたいが、この大阪17区で岡下昌平が勝つことで、初めて自民党が勝ったと言える。皆さんのお力で、堺から日本を変える力を岡下昌平にお与えいただきたい」と訴えた。

 国民的な人気が高いとされる石破氏とあって、応援演説の前後も多くの聴衆からグータッチや写真撮影をねだられていた。

 同選挙区は他に共産党の森流星氏が立候補している。